2022年12月8日17:43
東急電鉄、東急、三井住友カード、日本信号、QUADRACは、 2023年夏より東急線でVisaをはじめとする「クレジットカードのタッチ決済」および「QRコード」を活用した企画乗車券の発売や改札機の入出場に関する実証実験を開始する。 なお、「クレジットカードのタッチ決済」を活用した乗車券サービスに関する実証実験は首都圏の鉄道事業者で初の取り組みとなるそうだ。2023年夏に一部先行駅(田園都市線を中心とした各駅)、2024年春に東急線全駅を対象に実施する予定だ。
東急電鉄は、ライフスタイルの変化に対応し、時代にあった社会的価値を持続的に提供することを目指し、域内移動需要の創出を目的とした新たな乗車券サービスとして、2021年以降、シニア層を対象とした全線乗り放題デジタルチケット「東急線乗り放題パス(over60)」、小児が100円で東急線1日乗り降り自由になる「東急線キッズ100円パス」、東急線沿線情報誌「SALUS」と連携したデジタルチケットの配布を実施している。
このほど、鉄道利用において、交通系ICカードを主軸としつつ、よりスピード感をもって多様な乗車券サービスを提供することを目的として、世界の主要国で広く普及しているVisaなどのクレジットカードのタッチ決済やQRコードを活用した乗車券サービスに関する実証実験を実施する。沿線の利用者に加え、今後インバウンドの回復も期待される訪日外国人を含む東急線沿線の来街者も、使い慣れたクレジットカードやスマートフォン1つで場所を選ばずさまざまな企画乗車券を購入、シームレスに利用できるようにする。
同実証実験では、乗車券販売サイトは、東急のDX特別組織「Urban Hacks」が構築を予定しており、サイト上で企画乗車券を事前に購入することで、タッチ決済に対応したクレジットカードもしくはスマートフォンに表示されたQRコードを、入出場時に対象となる改札機の読取部へかざすことで改札を通過することができるという。タッチ決済に対応したクレジットカードを使用した改札機の通過などのサービス構築には、三井住友カードの提供する公共交通向けソリューション「stera transit(ステラ トランジット)」を東急線に導入する。また、同実証実験ではタッチ決済に対応したクレジットカードを使用した後払いも可能となるほか、地域やグループの商業施設などと連携し、シームレスでお得なサービスを検討していく。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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