2022年11月16日19:30
NTTデータは、2023年1月1日より、キャッシュレス決済総合プラットフォーム「CAFIS」の少額決済向け料金の引き下げを行い、さらに同年12月1日からは1回の購買取引に対する料金の考え方を見直し、料金改定を行うと発表した。
日本のキャッシュレスにおける少額取引は増加しており、ますますこのニーズは高まっていくと考えられるが、こうした状況をふまえ、NTTデータでは、2023年1月1日より、CAFISの少額決済向け料金を現在の決済金額あたり「0.3%」から「0.15%」に引き下げ、少額決済向け料金の上限金額を現行の「1,000円以下」から「2,000円以下」に拡大するそうだ。
また、2023年12月1日より、CAFIS処理料金をトランザクション単位の料金から購買取引単位の料金とし、1回の購買取引において、CAFISが最終的に取引を中継したカード会社からのみ料金を設定するよう改定する。
同改定による変更の具体例として、クレジットカード取引における、「加盟店と契約を結んでいるカード会社(アクワイアラ)」と「利用されたカードの発行会社(イシュア)」が異なるケース(NOT-ON-US取引)で、CAFISを利用した場合の処理料が変更となる。「NOT-ON-US取引」では、1回の購買取引の中で「加盟店-アクワイアラ間」、「アクワイアラ-イシュア間」で2回のトランザクションが発生し、イシュア、アクワイアラにそれぞれCAFIS処理料を設定していたが、同改定を行うことで、1回の購買取引において、最終的に中継した先にのみ(本具体例では「アクワイアラ-イシュア間」の取引におけるイシュアのみ)、CAFIS処理料を設定するそうだ。
NTTデータのCAFISは、38年にわたり日本の決済シーンにを支えてきたが、これからもCAFISは日本のキャッシュレス社会の進展に貢献していきたいとした。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト