2018年8月15日15:32
NTTデータは、2018年8月15日から、インバウンド送客サービス「CAFIS Traveler(キャフィストラベラー)」にて、中国・韓国・台湾からの送客を開始した。また、提携先の海外現地企業から発出したクーポン利用実績の集計がシンクライアント型決済端末「CAFIS Arch」上で利用可能になる。
「CAFIS Traveler」は海外企業のもつ顧客接点チャネルを活用し、訪日前の観光客に対してキャンペーン情報を配信でき、さらにキャンペーンの利用実績を抽出できるサービスだ。
今回、中国・韓国・台湾において顧客基盤をもつ企業と提携したことで、日本国内の加盟店は各提携先がもつWebサイトやSNS等といったチャネルへの広告掲載が可能となった。特に中国に関しては、中国最大の口コミサイトであり、月間利用者数2.89億人という巨大な会員基盤をもつ大衆点評メディアへの掲載が可能となる。
「CAFIS Traveler」では、海外の広告掲載先から集計のために必要となる2次元コードを訪日観光客に対して配信し、加盟店はNTTデータが提供するiPadのアプリケーションでその2次元コードを読み取ることで、利用実績の集計を行うことが可能だ。
また、シンクライアント型決済端末「CAFIS Arch」上で動作するアプリケーションも提供することで、ショッピングセンターなどテナントごとに異なるPOSを利用している加盟店においても、共通に設置している決済端末にてクーポンの実績集計が可能になる。これにより、テナントからクーポン利用実績に関する個別報告が不要になるとともに、レジ周辺の省スペース化が可能だ。
NTTデータは今後もインバウンドニーズを取り込みたい加盟店に対し「CAFIS Traveler」を提供し、2020年までに100社の採用を目指す。また、NTTデータは今後も中国・韓国・台湾の金融機関や旅行代理店、SNS等の業態に着目して提携を進めていくほか、上記以外の訪日観光客の多い国に対しても、提携先を拡大していく方針だ。さらに、「CAFIS」や「CAFIS Arch」等の決済ソリューションとの連携を強化し、オペレーションの緩和や実績集計機能の利便性を高め、加盟店の売上増加を支援していきたいとしている。