2022年12月1日0:00
イタリアのペイメントイベント「Il Salone dei Pagamenti(2022年)」(主催:ABIServizi)が11月23日~25日までイタリア・ミラノの「MICO MILANO CONGRESSI」で開催された。同イベントは、イタリアの決済業界と決済イノベーションに関するイベントで、会期中はさまざまな講演やワークショップ、企業の展示が行われた。イタリアは日本同様にキャッシュレス比率の伸びしろが高く、新型コロナウィルスの影響があけての待望のイベントということもあり、会場には多くの来場者が訪れていた。
2022年のテーマは、「グローバル決済の未来」「持続可能な社会に向けて」「統合デジタルストア」「デジタルユーロとデジタルアセット」「セキュリティの課題」「将来の消費者:新世代」となり、日本と似たトレンドがイタリアでも注目されている。
会場では、イタリアで展開する国際ブランド、主要なイシュア(カード発行会社)やアクワイアラ(カード加盟店開拓企業)、決済端末ベンダー、デジタルセキュリティベンダー、不正検知ソリューション、コンサルティング会社などがブースを構えた。
今回の展示会場のトレンドとして、会場では、「Tap to Phone」「Tap on Phone」のソリューションのデモが行われていた。前回訪問した際は一部の金融機関が検証を開始したタイミングだったが、サービスの広がりを期待させた。また、IDEMIAとSella Personal Creditが生体認証クレジットカードの立ち上げに向けたパイロットを開始した指紋認証カード、環境に配慮したカードなども展示されていた。また、決済端末ではAndroidベースの端末が成長しており、無人機での伸びも期待できるという。
なお、ペイメントナビ編集部では、会場の複数のブースで取材を実施。インタビューの模様は順次紹介する。