2022年12月26日7:10
日本航空(JAL)と日本郵船のグループ会社で船員向け電子通貨プラットフォーム事業「MarCoPay(マルコペイ)」を運営するMarCoPay Inc.(フィリピン・マニラ、マルコペイ社)は業務提携契約を締結し、「MarCoPay」のモバイルアプリ上で、フィリピン人船員とその家族の福利厚生の充実と、新たな訪日需要の創出による地域活性化への貢献を目的としたサービスを2022年12月23日より開始した。
フィリピンは世界有数の船員供給国で、全世界では約20万人、また日本商船隊では乗船する船員の7割にあたる約4万人がフィリピン人船員となる。日本郵船とマルコペイ社は、船員やその家族、関係者が抱える課題を解決し、自国の平均を上回る給与水準を活かして彼らの生活を支えて豊かにすることを目指し、電子通貨による給与支給や送金・為替機能、さらに優遇条件での各種融資や保険を紹介する金融プラットフォーム「MarCoPay」を展開している。
JALは「JALふるさとプロジェクト」として、日本各地の食材や産品販売、地域の観光情報の発信、関係人口拡大・インバウンドの誘致を促進し、人流・商流・物流の促進による地域活性化への貢献を目指している。
3社はこのほど、「MarCoPay」からアクセスでき航空券の購入・予約に使える専用Webサイトや無料手荷物許容量の拡大など、JALが持つ国内外に広がるネットワークを利用できる「旅行商品」カテゴリーのサービスを展開する。同取り組みを通して、フィリピン人船員とその家族への福利厚生の向上と、日本各地への観光誘客を推進し地域の活性化の両立を図るそうだ。
具体的には、JALマイレージバンク会員に登録した人向けに、「MarCoPay」からアクセスできる、マニラ発着便をはじめとする航空券の購入・予約に便利な専用Webサイトを案内する。また、マニラ発東京(成田・羽田)行きのJL742便、JL78便で、荷物を通常の2個に加えて1個無料で預かる。
さらに、「MarCoPay」内に、JALオリジナルの日本各地の観光スポット、体験できるアクティビティー、食事などさまざまな情報を外国人向けに発信している情報特設ページ「Guide to Japan」のURLを設定する。発信内容は常時更新しているため、最新の観光情報をもとに、旅行先を検討できる。
フィリピン人船員とその家族との個別インタビューやセミナーなどを行うことで訪日観光に関するニーズの把握や、自治体や企業との連携を通して、さらなる付帯サービスの充実やダイナミックパッケージ商品への展開を検討し、今後も船員福利厚生の充実と日本の各地域への誘客促進に向け、取り組んでいきたいとした。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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