2022年12月27日8:00
東海地方の地方銀行である十六フィナンシャルグループ傘下の十六カードと、クレジットカード「Nudge(ナッジ)」を発行するFintechベンチャーのナッジは、クラブオーナーを開拓する特約契約を地方銀行で初めて締結した。第一弾として、2022年12月21日よりB3.LEAGUE所属のプロバスケットボールチームの「岐阜スゥープス」クラブが新たにスタートした。
東海地域で収益多様化等の課題解決へ
コミュニティやファン作りへの活用を促す
十六カード、ナッジ、十六フィナンシャルグループの投資専門子会社であるNOBUNAGAキャピタルビレッジ、岐阜スゥープスの4者は、12月21日にNOBUNAGAキャピタルビレッジにおいて説明会を開催した。
ナッジは、NOBUNAGAキャピタルビレッジからより2022年10月22日に出資を受け、東海地域での事業共創の取り組みについて協議してきた。十六カードとの顧客紹介の取組は、その第一弾となった。十六カードとナッジの提携では、岐阜県を中心とした東海地域の地方自治体やスポーツチーム・事業法人などに対し、ナッジの提携クレジットカードソリューションを紹介し、収益多様化等の課題解決に向けた取り組みを推進してくという。
十六カードではクレジットカード発行によりキャッシュレス化に取り組んでいるが、新たな機能を備えた「Nudge」の特約契約を締結した。好きなスポーツチームやアーティストなどを応援するナッジと連携することで、「コミュニティやファンを作る一助となる」と十六カード 代表取締役社長 吉村文孝氏も期待する。
若年層の未来の金融体験にも期待
岐阜スゥープスは決済でチームに触れる機会も増加
ナッジに投資したNOBUNAGAキャピタルビレッジ 代表取締役社長 峠 清孝氏は、投資先であるナッジと、十六フィナンシャルグループの事業共創によるシナジーに期待した。“推し”を応援する「Nudge」を、若年層を中心に保持してもらうことで、未来の金融体験を提供できるとした。
今回の記者説明会には、岐阜スゥープス 代表取締役社長 那須史明氏、選手兼代表取締役 田中昌寛氏も出席した。十六カードとの連携により、ナッジでは、12月21日から、「岐阜スゥープス」クラブを開始している。岐阜スゥープスクラブ会員は、普段の買い物などでNudgeカードを利用すると、岐阜スゥープスの応援・支援ができる。さらに、Nudgeカードの利用金額に応じて、『選手メッセージ動画』や『オリジナル画像』等の限定特典が手にできる。
那須氏は、試合に来場してもらう面では「週末に訪れるショッピングモールなどがライバル」としたうえで、日頃の決済でチームの名前やロゴに触れてもらう機会が増えるなど、「ナッジのような日常に溶け込むサービスは我々にとってプラス」であるとした。
ナッジはサービス開始1年で順調にクラブが増加
金融機関との連携でビジネス加速
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