2023年6月4日7:00
一般社団法人ID認証技術推進協会(JICSAP)は、「顔認証」を用いた本人認証の導入を検討する事業者にとって指南となる「利用シーンに応じた『顔認証』導入ガイドライン」を取りまとめ、このほど公表した。同ガイドラインはJICSAPのWebサイトにてPDF版を無償でダウンロード可能だ。
ID認証技術の普及・推進に取り組むJICSAPでは、交通、流通をはじめとして顔認証の導入や利用が想定される各所の場面を対象に、その導入要件や遵守すべき・揃えておくべき要件を洗い出し、現在稼働している顔認証システムに関して特性調査と分析を行ってきたそうだ。
同ガイドラインでは顔認証の概要をはじめ、導入時の検討事項として、必要な認証精度や処理速度、認証距離と利用者の移動速度、サービスの提供範囲などについて、網羅的に整理して解説した。また、顔認証技術に特有のセキュリティ対策例や、個人情報の適切な取り扱い方法、プライバシー保護への配慮などの観点についても、検討のポイントを取りまとめたそうだ。さらに、顔認証に対応したシステム事例についても4つの場面(決済、入出場ゲート、公共系、本人確認)を選んで紹介しているという。
同ガイドラインは、JICSAPが運営する「利用シーンに応じた『顔認証』導入要件等に関する研究WG(作業部会)」にて作成された。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト