2023年6月28日15:30
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、決済・クロスボーダー分野のビジネスを強みとする FinTech 企業である CardInfoLink (CIL)と、CILの関連会社で国際決済ネットワーク事業者である EVONET Global Pte. Ltd. (所在地:シンガポール)の 3 社でクロスボーダー決済に向けた業務提携に関する基本合意書を締結した。
同契約は、新型コロナウィルスの 5 類移行によるインバウンドの回復、大阪・関西万博等で、今後、海外のキャッシュレス需要が高まっていくことを見据え、TMN の既存の決済サービスを拡充し、クロスボーダー決済に対応すべく、アジア全域の決済事業者を接続するグローバルネットワーク「EVONET」との連携に向けて取り交わしたものだ。
TMN の決済サービスと「EVONET」の連携により、「EVONET」が接続するアジア全域の QR・バーコード決済ブランドがTMNの取扱いサービスに追加される。加盟店がTMNのクロスボーダー決済サービスを導入することで、外国人旅行者等は国内でも普段利用している QR・バーコード決済をそのまま利用できるようになる。
今後、シンガポール、台湾、香港、タイ等の主要決済ブランドに順次対応していく予定だ。TMN と CIL は、TMN の決済サービスにおいて、中国の Alipay+および WeChat Pay の提供ですでに協業関係にあり、今般両社がさらに連携を拡大することで、国境を気にすることなく安全で便利な決済サービスの提供を目指すという。
将来的には、国内のインバウンドに向けたサービス提供だけでなく、日本人が旅行先でいつもの決済手段が利用できるようアウトバウンド対応、またクロスボーダーでのオンライン決済等も検討を始めている。
また、政府による「骨太の方針」でも対内直接投資に関する目標数値が掲げられ、今後、外資の工場や研究開発施設等が国内で益々広がっていくにあたり、外国人労働者へのデジタル給与払いや、海外送金等、さまざまなクロスボーダー決済の需要がでてくることが想定される。TMN および CIL、EVONET Global は、今後、あらゆるクロスボーダー決済需要に向けた対応を検討していく方針で、外国人の受け皿としてキャッシュレスインフラを整備することで、国際的な人的交流の拡大に向けて貢献できると考えているそうだ。