2023年8月15日7:20
NECプラットフォームズは、飲食店向けPOSシステム・オーダーエントリーシステム(OES)の「FoodFrontia」において、店舗での料理の注文から会計まで一連の店舗運営機能と、複数機種の配膳ロボットの連携を実現するサービス「マルチ配膳ロボット連携」を2023年8月10日より提供開始した。NECプラットフォームズは、同サービスを通じて今後4年間で3,000台の配膳ロボットの店舗導入を目指す。
同サービスは、ハンディ端末やセルフオーダー端末からの遠隔操作や会計機能との連携などにより、配膳ロボットの効率的な運用で下げ膳所要時間が1回あたり約40%削減可能になるという。また、配膳ロボットの配膳する料理が到着する前にセルフオーダー端末での確認や、セルフオーダー端末から食器類の下げ膳を配膳ロボットに依頼できるなど、ホールスタッフの負担軽減に加え店舗利用者の快適性向上も実現するという。今回、注文から会計まで一連の機能と配膳ロボットが連携できる仕組みは国内初であり、NECプラットフォームズは配膳ロボットとの連携機能の一部について特許出願中だという。
今回提供を開始するサービスは、「FoodFrontia」の店舗運営機能と他社製の配膳ロボットの連携を実現したことにより、ホールスタッフの店舗内の移動距離を減らし、店舗業務の効率化につながるという。また、複数機種の配膳ロボットと連携できるため、店舗規模に応じた配膳ロボットの選択や異なる種類の配膳ロボットを混在させた運用が可能で、店舗資産を効率的に活用できるとしている。
「FoodFrontia」マルチ配膳ロボット連携の標準価格(税別)は1万600円から(ロボット1台当たりの月額費)。「FoodFrontia」導入店舗で利用可能だ。
具体的な特徴として、従来1機種でしか対応できなかったという配膳ロボット連携だが、同サービスでは配膳ロボット「YUNJI DELI」「BellaBot」「Servi/Serviアイリスエディション」「KettyBot」の4機種に対応しており、飲食店の店舗規模に合った配膳ロボットを選択することが可能だ。ホールスタッフの配膳・下げ膳業務を支援する配膳ロボットだが、配膳ロボットと同サービスを共に活用することで配膳ロボット未導入店舗では月額約30万円の費用削減が可能となる。
さらに、同サービスは、「FoodFrontia」のOES機能と会計機能が配膳ロボットとの連携を実現。これまで配膳ロボットを導入していた店舗において1回あたり8分かかっていた下げ膳業務時間を5分へ短縮し、下げ膳業務時間を40%削減することが可能だという。また、会計終了と同時に配膳ロボットへの下げ膳指示を自動で出すことが可能であることや、ハンディ端末からの遠隔操作により下げ膳の際のホールスタッフの配膳ロボットとテーブルの往復移動が無くなり、1時間当たりの下げ膳率は60%増加、接客時間は36分増加するなど、業務効率化で生じた時間を接客サービスやクリンネス時間に当てることができるため、サービスレベルや顧客満足度のさらなる向上につながるとしている。
加えて、テーブルに設置したセルフオーダー端末へ配膳予定の料理を表示することが可能になり、店舗利用者は事前に届く料理が把握できるようになる。また、食後に利用者がテーブル上の食器類を下げたいときにセルフオーダー端末から配膳ロボットを呼び出すことができるため、好きなタイミングで下げ膳を行うことができるとしている。
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ペイメントナビ編集部
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