2023年10月23日9:05
EMVCoやPCI、モバイル決済関連技術といったペイメント、NFC関連技術のテストソリューションやコンサルティングを展開するFIME Japanは、2023年10月に10周年を迎えた。同社ではそれを記念した記念パーティーを10月19日にXEX愛宕グリーンヒルズで開催した。
FIMEはグローバルで展開する企業で、同社のラボは日本以外にもフランス、インド、中国、台湾、韓国、米国、カナダにある。決済関連やNFC関連サービスの要件定義から開発、実装および認証(検証)まで包括的なサービスを提供できることが強みとなる。
FIME Japanは2013年に設立。2周年時も記念パーティを開催したが、その時は社員を含めて20名の参加だった。設立当時はモバイルのテスティングのみだったが、今回はカード会社、国際ブランド、決済ネットワーク、チップベンダー、印刷会社、端末ベンダーなど約100名が参加。門山氏は「会社規模も2倍、売上2倍、従業員も2倍以上で、ICチップ化、キャッシュレス化、コンタクトレス・EMV化の波に乗れたというのはあります。それを支えるのは当社が抱えるスコープを広げたからでもあります」と話す。
記念パーティーでは、顧客を代表してフライトソリューションズ 代表取締役社長 片山圭一朗氏が乾杯の挨拶をした。同社はFIME JapanとEMVやPCIの検定などで関係を築いてきたという。同社では、タッチ決済を市販の Android 端末で実現する「Tapion(タピオン)」を提供しているが、コンサルティングの契約をしてレクチャーを受けたという。また、Android端末の検定制度である「Tapion検定」の独自基準については、Android端末ベンダーの協力を得て、同社の指定検定機関であるFime Japanと共同で仕様を策定したと発表されている。同社では毎年FIMEから最新のペイメント情報を得ているというが、「さらに伸びて世界の最新の情報をもたらすことを期待しています」と語った。
今回の記念パーティにはフランスからFIME CEOのLionel Grosclaude氏も来日し、参加した。同氏は「この10年達成してきた事柄はコンタクトレス、モバイル、Soft POSなどであり、これからのイノベーションは続くと信じています。キャッシュレス決済の方法が多種多様になっていますので、信頼を維持しながらこれを確実なものにしていくことは重要です。この市場に関してはこれからも発展していくと信じており、この10年だけではなく、20年、30年と続けていく業界であると感じています」と語った。
10年で広げたビジネスのスコープは?
新たにLevel1テストベンチ販売、生体認証システム評価、セキュリティ評価サービス展開
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