Fime Japan、クレジットカード決済の次世代プロトコル「nexo」について解説

2021年1月25日8:00

Fime Japanは、2021年1月22日、「ISO 20022」と「nexo(ネクソ)」について解説するWebセミナーを開催した。同セミナーでは、Fime Japan エンジニア 小澤拓氏がクレジット決済の次世代プロトコルとして注目を浴びている「ISO 20022」と「nexo」の概要について紹介した。

国際的な決済を「nexo」の電文で実施可能に

「ISO 20022」は、金融通信メッセージの国際規格であり、オープンバンキングAPIやリアルタイム決済など、将来的に多くのアプリケーションの基礎を形成する可能性のある金融エコシステム全体の「共通言語」と考えることができる。「nexo」は、国際標準の決済電文プロトコル「ISO8583」のような、PSP(ペイメント・サービス・プロバイダー)とアクワイアラ(加盟店開拓事業者)との通信の再定義を含む公開された決済電文プロトコルであり、「ISO 20022」とも関係のある規格だ。国際的な決済を「nexo」の電文で実施できる。『端末・POS』と『PSP・カード会社』をつなぐプロトコルであるそうだ。

「nexo」は「ISO 20022」の仕様(XML)ルールに基づいて作成されている。また、「ISO 20022」の仕様策定プロセスを参照し、準拠している。「ISO 20022」のほうが金融分野として広いが、「nexo」はカードや端末決済としてのユースケースや認証分野を広くカバーしている。

「nexo」の国際的な普及はこれから

「nexo」は、欧州をはじめ、海外でもまだ爆発的には普及しておらず、認定自体は現状必須とされていない。しかし、国際ブランドが「nexo」のメンバーに名を連ねていることもあり、将来的には要求される可能性もあるとした。また、国際企業が採用し、日本へ導入された場合は、国内のインフラにおいても「nexo」のコストメリットと闘うことになる。

同セミナーでは、特に決済端末とPSP、PSPとアクワイアラ間で使用される「nexo Acquirer Protocol」について、ビジネス面における採用メリットや実際に実装するための技術的情報の双方から解説を行った。

技術的な関連資料は、「nexo」のWebサイト、および「ISO 20022」からダウンロード可能だ。日本で現行利用している電文条項を当てはめれば対応は可能だが、日本独自の要素については全量取り込めていないという。

なお、Fime Japanは、Fimeのグローバルパートナーであるカナダ・Amadisの関連製品を取り扱っている。Amadisは、クレジットカード決済のソフトウェアソリューションを提供している。Amadisの決済アプリ「Arkos」では、「nexo」標準のメッセージングプロトコル、規格、仕様を統合し、「プラグアンドプレイ」の汎用決済アプリとして提供している。Arkosを採用することで、容易に決済端末を「nexo」対応にできるとした。

今回のセミナーでは、決済関連企業を中心に約60名が参加。技術分野が中心の専門セミナーとなったが、決済関連企業の関心の高さがうかがえた。

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