2023年12月21日19:48
韓国のクレジットカード発行会社である現代カード(Hyundai Card)は、韓国で初めて Apple Pay を導入し、これによって韓国による非接触決済が増加したと発表した。
韓国を訪れる旅行者の間で、国際標準の非接触決済である「EMVコンタクトレス」を利用した取引が着実に増えているという。これは、昨年3月に韓国でApple Payが開始されたことによるものだと専門家では予測している。以前は非接触決済環境で遅れていた韓国も、米国や欧州に続いてEMV非接触決済の世界標準に近づきつつあるとしている。現代カードは、韓国で初めてApple Payを提供したクレジットカード発行会社となる。同社は6年前にEMVコンタクトレスをいち早く導入し、より高度な決済市場の形成を目指してきた。
現代カードは、近年、データサイエンス能力で知られるようになっている。同社のデータ サイエンス部門の従業員は 500 名を超え、これは全従業員約2,000名の約4分 1に相当するそうだ。現代カードは、プライベートラベルクレジットカード(PLCC)事業を積極的に拡大し、「ドメインギャラクシー」と呼ばれるデータアライアンスを設立してパートナーとの相乗効果を生み出してきたそうだ。
第3四半期の外国発行の Visa または Mastercard による非接触型 EMV の支出は、前年同期比で約 17 倍に増加した。現代カードがApple Payを導入した2023年3月以降、特に成長が加速したそうだ。Visa または Mastercard で EMV コンタクトレスを使用した取引数は、今年3月から6月にかけて約 2 倍に増加した。2022年6月と比較すると、約1年で9倍以上という伸びとなったそうだ。
Visa Koreaによると、「EMVの非接触取引は他の既存の支払い方法より少なくとも75%速いです」という。また、海外から韓国を訪れる人々は滞在中に非接触型決済を利用することが増えているとした。
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