2024年1月12日9:20
Newland Payment Technology(NPT)は、多様な決済端末を世界中で展開している。同社では日本市場への参入を発表しているが現在の状況について、Newland Payment International(ニューランド・ペイメント・インターナショナル)プレジデントのKazem Aminaee氏に話を聞いた。(取材は2023年11月15~17日開催のSingapore Fintech Festival2023にて)
日本での端末提供の準備が進む
国内向けデザインや品質に自信
NPTは、日本市場への参入を2023年の「TRUSTECH(トラステック)2022」で紹介したが、2023年2月28日~3月3日に開催された「リテールテックJAPAN2023」に出展した。日本向け製品への対応として、FeliCa リーダライタRF性能検定 Mクラスなど日本独自の規格に対応し、日本の法人を立ち上げ、9月に日本のカントリーマネージャーに中村高根氏が就任した。同氏はIngenicoやNayaxといった端末会社の国内代表を務めた実績がある。また、日本の大手情報処理センターと接続するアプリケーションソフトウェアを準備している。
Newland Payment International(ニューランド・ペイメント・インターナショナル)プレジデントのKazem Aminaee氏は「最初の売上に向けての準備期間が12カ月から18カ月、テクニカルなスタッフを採用するのは時間がかり、現在は中国のチームが日本のビジネスをサポートしています。プロダクトデザインや設計、品質への期待値は高いです」と話す。
2024年はフランス、イギリス、日本の市場に注力
端末ラインナップの豊富さが売りに
2014年設立の同社がグローバルな市場に参入したのは2016年~17年となり、2020年までは南米、アジア、アセアン、インド、中東という新興市場に集中していた。2020年以降はイギリス、ドイツ、フランス、日本、オーストラリア、米国、カナダといった高品質な製品を求める市場への参入を始めている。現在、欧米の市場は成長しており、スペインやフランスに加え、ドイツではライセンスを取得し、イギリスでも認証を取得中だ。また、北米では組込み系の自販機端末、AndroidベースのソフトPOSなどが市場に出ている。Kazem氏は「2024年はフランス、イギリス、日本の市場に注力していきます」と意気込む。
NPTの強みとして、タクシーなどの交通、リテール、自販機などさまざまな分野で決済が活用されるが、すべてに対応した製品を網羅しているのは数社しかないという。Kazem氏は「製品ラインナップがバラエティに富んでおり、ニーズに合ったものを提供でき、また、高品質です」と自信を見せる。
日本でも据置、ハンディ、自販機と多様な端末投入
TOMS(端末運用管理システム)で加盟店支援
日本で主力製品の1つとなる「X800」はオンリーワンの端末だという。タッチパネルのデュアルスクリーンを採用しており、利用者側で接触・非接触・磁気の決済が可能だ。
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