2019年1月21日7:00
1994年に設立されたFujian Newland Payment Technology Co.,Ltd.(ニューランド・ペイメント・テクノロジー)は、POS、Androidターミナル、モバイルPOSなど、多様な決済端末を世界中で展開している。同社の強みについて、プレジデントのKazem Aminaee氏に紹介してもらった。
世界で2番目のPOSサプライヤーに
――まずは、貴社の概要についてお聞かせください。
Kazem Aminaee:弊社は、ニューランドグループの一員です。ニューランドは、中国にあるIT企業で、そのうちの1つがペイメントシステムとなります。ニューランドグループの中でも特に成長しているのがペイメントシステムで、Nilson Reportのデータによると世界で2番目のPOSのサプライヤーとして活躍しています。現在、10ミリオン(1,000万台)の端末を出荷しています。
端末は、ローコストのmPOSから、AnroidベースのPOSなど幅広く生産しています。バーコードスキャナについても世界的な位置にいます。われわれの端末は全機種がバーコードを読むことが可能です。
弊社では、7年前から国際的なマーケットに進出していますが、いいポジションを確保しています。アジア・パシフィック、中東・アフリカ、ラテンアメリカなどにおいて、地域に根差した形でビジネスを展開しています。欧州では、Spire Paymentsを通して販売していますが、自身で発信するオペレーションも進めています。弊社では、3年前からR&Dに力を入れており、国際的な市場に進出するために、時間をかけてきました。Trustech2018では、満を持して初めてお披露目した商品もあります。
2019年からは、米国市場に参入する予定です。日本には、2018年からPOSのパートナーが存在しているように、米国以外の各市場でセールスする戦略が整っています(日本では日本恒生ソフトウェアと連携)。2020年までには、世界の市場で50%のセールスを果たしたいですね。
地域に密着した取り組みを展開
――競合他社に比べての強みについてはいかがでしょうか?
Kazem Aminaee:大手の決済端末会社では、ソフトウェアの開発に力を入れているケースも多いです。他社と違うことは、ローカルにおいてのプレゼンスが高く、地域に密着した取り組みができる点です。また、中国にある企業に関わらず、ヨーロッパ人の私をプレジデントにしています(笑)。商品開発だけをみると、最終製品は似たようなものが出来上がりますが、マーケットの消費者にどのような形で提供していくかが違いになると考えています。
特殊な日本市場での取り組みは?
――日本は特殊な市場だといわれていますが、展望はございますか?
Kazem Aminaee:ペイメントシステムはスタンダードな部分は共有している部分がありますが、システムが発展している国ではユニークなものが出てきます。イギリスでもドイツでも日本でも同様です。日本はスマートカード(ICカード)のスタンダードが違いますので、弊社も日本のユニークなものをアダプトしていくつもりです。長く時間はかかるかもしれませんが、ペイメントの世界では、我慢強く地道にやっていきたいですね。