2011年4月27日18:00
沖電気工業(OKI)とイー・アクセスは、2011年4月27日、高速モバイルデータ通信を使ったマルチ決済サービスの提供における協業に合意したと発表した。
現在、多くの商業施設・店舗などでは、建物の構造や費用の面でLANの敷設が困難であったり、レイアウトが頻繁に変更される場合には導入しにくいという課題を抱えている。また、一時的に営業を行う店舗が出展するようなイベント会場などでも回線敷設とコストの面から、導入が困難だったという。
OKIとイー・アクセスでは、クレジットカード、PASMO・Suica、ポイントの各種決済が可能なOKIのマルチ決済端末「TS-700IP」と、高速モバイル通信が可能であるイー・モバイルのデータ通信端末「D26HW」を組み合わせ、商業施設・店舗などで運用コストを抑えたマルチ決済サービスを実現するという。同組み合わせにより、回線工事費などの初期費用を削減するととともに、店舗などのレイアウト変更に対しても容易に対応が可能となる。また、イベント会場などでのスピーディーな決済環境の構築を実現するという。さらに、イー・モバイル回線による各種決済は、セキュリティ面を考慮した複数の暗号化処理が施されるのに加え、高速モバイル通信の定額プランの活用による低ランニングコストを実現すると発表している。
なお、イー・モバイルのデータ通信端末「D26HW」とOKIの「TS-700IP」は、クレジットカード、PASMO電子マネー、ポイントの各種決済サービスを提供するJASPASで提供する。