2024年6月21日17:06
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、「Xinfony Data Hub(シンフォニー データハブ)」サービスの提供を開始したと発表した。
「Xinfony Data Hub」は、データの「保全」「連携」「分析」を一貫して提供するデータプラットフォームサービスとなる。同サービスを導入することで各社が保有するさまざまなビックデータの活用を促進できると考えているそうだ。
TMNは、流通事業者への決済やDXサービスの提供を通じて1,000社を超える企業と取り組みを行う中で、データ利活用に対する社会的ニーズの高まりとともに、データの取り扱いに関して課題を抱える企業が多いことがわかってきたという。多種多様なシステムにおけるデータ間の連携や、加工、可視化など、各企業で抱えるビックデータの取り扱いや下処理工程は負荷が大きく、さらに多くの中小企業においては、IT人材が不足するため、有効なデータ利活用が実施できていないという。そこで、TMNは、汎用的にデータ活用が行えるデータプラットフォームを開発した。
消費者インサイトを導くカギとなる決済データを日々取り扱うTMNが、決済データに限らず、さまざまな購買データの活用基盤となるプラットフォームサービスを提供することで、データ利活用における負担が軽減されるだけでなく、これまで難易度の高かった事業横断的なデータ連携や、複数の異なるデータを組み合わせたデータ利活用も容易となり、多角的なデータ分析からデータ活用の精度を高めることができるそうだ。
TMNは、決済とマーケティングを融合させる情報プロセシング事業を推進しており、決済や購買データだけでなく、顔認識やモビリティデータなどIoTデバイスを用いたさまざまなサービスの提供を通じて、購買に関わるデータにアクセスする仕組みを築いているという。
情報プロセシングにより、より深く消費者インサイトを掴み、精度の高い販促支援を行うことでTMNのサービスを導入する加盟店の売上向上に貢献するとともに、将来的には、データの出所である加盟店の承諾を得た上で、小売店に限らずメーカーや卸事業者ともデータを還流させ、サプライチェーンの最適化や新サービス・商品の開発等、データ活用の幅を広げ、より便利で魅力的な消費環境の創出につなげていきたいとしている。