2024年8月5日8:00
ミニストップ、NTT東日本、NTT東日本グループのテルウェル東日本、セキュアの4社は、2024年7月29日から、東京都江東区のミニストップ ポケットサンイースト辰巳店で、手に取った商品をそのまま持ち帰ることができるジレスのデジタル店舗 (以下、ウォークスルー型店舗)の運営実証を開始した。開始初日に記者が同店舗を体験した。
池谷貴
POSレジでの決済不要で買い物
ミニストップ ポケットの商用化につなげる
「ミニストップ ポケット」は、ミニストップが展開するオフィス・工場・病院・ホテル・休憩所など職域施設内に設置が可能なオフィスコンビニの名称だ。サンイースト辰巳店は、地下鉄有楽町線の辰巳駅から徒歩10分、臨海線東雲駅から徒歩8分の場所なる。周辺のコンビニまで徒歩数分かかる場所にある。同店舗は、ビル関係者は24時間利用可能だ。ビル関係者以外が入館できる入口の開放時間は平日8時 ~ 18時、土曜日が8時~13時となり、日曜・祝日は閉館となる。
同店舗の利用には専用アプリのダウンロードが必要だ。アプリはGoogle PlayやApp Storeからダウンロードし、メールアドレスやクレジットカード情報などを登録する。利用者は、アプリのQRコードを表示し、店舗入り口のゲートのQRコードリーダーにかざして認証されると、ゲートが開き店舗に入店できる。バーコードは時限式で、一定時間が経過すると更新しての利用が必要となる。
13~14㎡の店舗では飲料やカップラーメン、菓子など200~300商品を販売。利用者は商品を手に取り、ゲートセンサーに手をかざすとPOSレジでの決済不要で買い物できる。なお、店舗への入店は1アカウント1人のみで複数人が入店することはできない。
退店後は、アプリに「ドラフト」のレシートの下書きが表示される。天井のカメラでは利用者の動き、どの商品を手に取ったかを追跡しており、数分~十数分かけてシステムで店内の行動を解析して実決済が行われる。
今回の検証では、ミニストップ ポケットのウォークスルー型店舗の商用化につなげる目的がある。今後は段階的に500 SKU まで商品を拡大することで、ミニストップが商用展開を行う上で必要なオペレーションや店舗設計など、実店舗展開ノウハウの確立を目指すそうだ。
類似サービスと比べた強みとは?
決済手段の拡充も視野に
近年、Cloudpick JapanやNTTデータが展開するレジレス店舗の仕組みをダイエーなどが採用している。また、レジでの決済は発生するが、AIカメラや重量センサーを活用して商品認識ができる仕組みをTOUCH TO GOが展開している。それらのソリューションと比べ、4社サービスの強みはどこにあるのだろうか?
このコンテンツは会員限定(有料)となっております。
詳細はこちらのページからご覧下さい。
すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。