2011年5月31日12:30
テックファームは、2011年5月30日、日本金銭機械(JCM)の米国子会社JCM AMERICAN CORP.(JAC)と非接触型ICチップを用いたモバイル電子マネー事業において業務提携したと発表した。同業務提携により、両社で海外市場に向けた新たな金銭処理ソリューションの開発、事業化を行う。
テックファームは、非接触ICチップ搭載の携帯電話を連動させたソリューション開発を行っている。大手コンビニエンスストアの電子マネーアプリ、大手ファストフード店のクーポンアプリなどで開発・採用実績がある。2008年には、フェリカネットワークスの「ゴールドパートナー」の認定を取得した。
一方、JACは、リアルマネーを扱う金銭流通機器のリーディングカンパニーであるJCMの米国子会社である。JCMグループは、主力事業として貨幣処理機器や遊技場向け機器の開発・製造・販売等を行ってきた。特に貨幣処理機器は80カ国超の通貨に対応してきた実績があり、その中でも、貨幣受入口の紙幣識別機ユニットは、カジノ等の遊技場マーケットを筆頭に、自動販売機、ガソリンスタンド、キオスクといったマーケットに幅広く進出している。
昨今はAndroid OS搭載機種の普及に伴い、モバイル電子マネーの事業領域の拡大・急成長が期待されている。テックファームとJACは、これまで両社が蓄積してきたノウハウを補完・融合し、成長の期待できる海外市場に向けた新たな金銭処理ソリューションを開発する方針だ。