2024年9月2日19:32
西武ホールディングス(西武HD)は、SPACER とともに、スマートロッカーを活用した新たなサービスとして、手荷物配送サービス「pikuraku PORTER(ピクラクポーター)in 東京」の実証実験を、2024年 9 月 2 日より首都圏で初めて開始した。
池袋、新宿、豊島園にロッカー設置
支払いはPASMO等の交通系電子マネー
西武HDと SPACER はこれまでもスマートロッカーを活用した物流ハブサービス「BOPISTA」を提供するなど、スマートロッカーの可能性を探ってきた。今回の取り組みもスマートロッカーのマルチコンテンツ化の取り組みの一環となるそうだ。スマートロッカーは、西武線の首都圏のハブとなる池袋駅、新宿駅に加え、観光客が多く訪れる豊島園駅にも設置した。
コロナ禍が明け、国内では、訪日観光客が増加しており、その観光客の多くが大きな荷物を持って移動している。西武HD 経営企画本部 西武ラボ 課長補佐 青木啓史氏は「手ぶら観光を当たり前にしていきたい」と意気込みを見せる。
スマートロッカーの利用の流れとして、コインロッカーのタッチパネルから「ホテルに送る」を押し、空いているロッカー荷物を預ける。ロッカーのスペース内であれば、家族や友人など複数の荷物を預けることも可能だ。
その後、タッチパネルで閉めたロッカーを選択し、首都圏約500のホテルの中から、預けるホテルを選び、携帯電話番号を入力する。料金は1,900円~2,800円だが、10月31日までは1,700円~2,400円のキャンペーン価格で利用可能だ。
携帯電話のSMSに届いた暗証番号を入力し、ホテルを予約した人の名前を入力し、決済に進む。支払いはPASMO等の交通系電子マネーを使うことができる。
発送手続きが完了すると、利用者に通知が届く。タッチパネルで操作した情報は配送員のスマートフォンに届けられる。配送員はスマーフォン端末でロッカーの解除を行い、配送用の値札を付ける。値札は2種類あり、長方形の値札はメインのタグとなり、正方形のタグはそれ以外の荷物に取り付ける。値札には届け先、宿泊者の予約名、連絡先、配送番号を記載する。
荷物はロッカーに14時までに預ける必要があり、首都圏約500ホテルの中から指定した宿泊先へ原則19時までに届ける。例えば、旅行者のニーズの高い千葉県浦安市舞浜のホテルなどにも19時までに原則届けられるという。ホテルでは、宿泊者の予約名等を確認して荷物を受け取ることが可能だ。
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