2024年9月4日10:57
東武鉄道と日立製作所(日立)は、人々の生活をより便利で豊かにする社会インフラの構築をめざして、2024年4月11日から提供している生体認証を活用したデジタルアイデンティティの共通プラットフォームを、このほど、コンビニ、家電量販店、ショッピングモール、東京スカイツリー、鉄道などさまざまな業種で本格展開し、全国の100カ所以上に順次導入すると発表した。これにより、カードやスマートフォンを用いることなく、多様な業種で手ぶらでの決済やポイント獲得などができるようになるそうだ。
同サービスは、9月3日より東京ソラマチ1F、9月26日より福岡天神の商業施設ソラリアステージ(西日本鉄道運営)の催事スペースで実施するポップアップストアをはじめとし、11月には埼玉県越谷・川越エリアの飲食店など約20店舗で利用可能になる。さらに2024年度中に東京スカイツリーのオフィシャルショップ、2025年度には上新電機の大阪2店舗および東武東上線の座席指定制列車「TJライナー」、そして2026年度にはファミリーマートにて導入を開始予定だ。
2025年度には、指静脈認証に加え顔認証を可能とし、将来的な鉄道改札への導入など、さまざまなユースケースを検討していく。また、国内の主要なポイントサービスにも対応する計画で、利用者は手ぶらでさまざまなポイントを獲得できるようになるという。
なお、同サービスの本格展開に合わせて、利用可能な店舗が一目でわかるようにサービス名称を「SAKULaLa(サクララ)」、公式キャラクターを「サクラッコ&ララガイ」に決定した。さらに、ジェーシービー、DGフィナンシャルテクノロジーおよび博報堂を協力パートナーとして、同サービスの普及拡大に向けた検討を行うそうだ。
なお、4月11日より東武ストアの3店舗(越谷店、みずほ台店、新河岸店)で導入を開始。これまで約3,700名が登録して買い物していることに加え、決済時間が平均約25秒と通常の利用と比較して平均で50%短縮したという。
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ペイメントナビ編集部
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