2024年11月1日12:14
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、店舗とキャッシュレス決済事業者を中継する「TMNゲートウェイ」サービスにおいてAlipay+(アリペイプラス)を導入し、Alipay+が提携するEウォレットの取扱いを2024年11月6日に開始すると発表した。
「TMNゲートウェイ」はスーパーやコンビニ、ドラッグストアなど1,000社以上で利用されているという。Alipay+の取り扱いが可能となることで、店舗は海外の16決済ブランドを導入しやすくなり、訪日客の利便性向上と消費拡大につながるとしている。
コロナ禍を経て訪日外国人の客数や消費額が過去最高を更新している中、各業界で訪日客の受け入れ環境の整備が喫緊の課題となっている。決済環境においては、観光庁の調査によると最も多い訪日客の決済方法は現金(94.6%)であり、韓国(99.0%)を始め世界の主要国におけるキャッシュレス決済比率の高さからすると、訪日客にとっては快適な環境が整っていないことが推測できるという。
TMNでは以前からクロスボーダー決済の普及に取組んでいるが、政府による観光立国に向けた推進計画で訪日客の「消費額拡大」がキーワードとされていることからも、決済環境の不便さの解消が重要であると考え、同取り組みをさらに加速させる目的でAlipay+の追加対応を行った。
「TMNゲートウェイ」では、2021年からAlipayに対応していたが、これに加えてAlipay+に包含される中国やシンガポール、タイなどアジア諸国とイタリアの合計11カ国・地域、15の決済ブランドにも対応可能となった。得にアジア諸国においてはQR・バーコード決済の普及が著しく、日常的に使用するウォレットが日本国内の店舗でもそのまま利用可能となることで、訪日客の利便性向上や購買意欲を高めることができるそうだ。