FinTechブランドの差別化、インパクトの測定やROI向上などについて議論(Money20 / 20 USA)

2024年11月11日9:10

米国・ラスベガスで開催された2024年の「Money20 / 20 USA」の4日目(30日)のセッションでは FinTech の幅広いトピックが取り上げられ、業界の著名人が講演者として登場した。次回の「Money20 / 20 USA」は2025年10月26日〜29日にラスベガスで開催される。また、アジアでの「Money20 / 20 Asia」は2025年4月22日~24日までタイ・バンコク、ヨーロッパでの「Money20 / 20 Europe」は2025年6月3日~5日までオランダ・アムステルダムで開催予定だ。

Nium、Volt、Socure、Affirmが議論

「Breaking Out in a Sea of Sameness」(独自性を打ち出す)と題したセッションでは、Nium マーケティング&コミュニケーション担当SVP ジェレマイア・グロドヴェザ氏、Volt CMO イリーナ・チュッキナ氏、Socure チーフ・オブ・スタッフ・チーフ・マーケティング・オフィサー リブカ・ゲルヴィッツ・リトル氏、Affirm マーケティング・コミュニケーション担当副社長 エリカ・ホワイト氏が登壇した。

同パネルディスカッションでは、競争の激しい市場においてFinTechブランドを差別化するための戦略が議論された。議論では、顧客が抱える問題点に対処するためのデータ活用、ユーザーコミュニティの構築、ブランドアイデンティティへの忠実性、パートナーとの連携の重要性が指摘された。さらに、詐欺防止の過度な重視や一般的なメッセージングなど、失敗したキャンペーンからの教訓も共有された。関連性を維持し、革新的であり続けるためには、アジャイルで部門横断的なチーム、継続的な学習、ポップカルチャーや業界トレンドなど、多様なインスピレーションの活用が必要であることが示された。

イリーナ・チュキナ氏は、「非常に明確なメッセージと、私たちが何をしているのかについて考えることができるようにすることが本当に重要だと思います。流行語や大きなトレンドに陥ることなく、どのように問題を解決しているのか」と話した。

また、エリカ・ホワイト氏は「そこでの私のナンバーワンの言葉である俊敏性に言及したと思います。私は、あらゆる候補者、あらゆる新しいチームメンバー、あらゆる新しい代理店パートナーに、企業と協力して成功するには、柔軟性があり、機敏であり、ビジネスの残りの部分の変化に遅れずについていき、ビジネスの残りの部分とともに成長することがマーケティングの仕事であることを知ることが重要であると言い始めています。そうでなければ、それは単なる後付けです」と説明する。

ジェレミア・グロドベザ氏は「ポップカルチャーやB2Cコミュニティ、そして彼らがやっている戦術からインスピレーションを得ることは、真の創造性のための肥沃な土壌だと思います」と語った。

そのほかのセッションでは、Current コミュニケーション担当副社長のエリン・ブリュール氏、Stakeholder Labs CEO兼共同創設者のマット・ジョアノウ氏、Vested マネージングディレクターのテッド・バークハーン氏、FundGuard マーケティングディレクターのエリカ・アルター氏が、フィンテック業界における信頼の重要性、そしてブランド構築を目指す新しいフィンテックの課題と機会について話し合った。

また、LinkedIn の金融サービス マーケティング担当グローバル責任者 カレン レヴィ氏、JPMorgan Chase & Co の MD グローバル コミュニケーション責任者 マイケル・マリネロ氏、Financial Narrativeの責任者 アシュリー・ジョーンズ氏、EarnIn の最高マーケティング責任者 ブリタニー・ウィリアムズ氏が、金融サービスにおけるインフルエンサー マーケティングの役割についてセッションを行った。

主要な指標とダッシュボードを未来に合わせることが重要

FinTech マーケターがインパクトを測定し、ROI を向上させる方法について、Kathryn Strachan Consulting の CEO 兼 CMO キャスリン・ストラカン氏、Visaの統合マーケティング部門グローバル責任者エレナ・ハッサン氏、ComplyAdvantage コンテンツ & コミュニケーション担当ディレクター、ウィル・トンプソン氏、Thredd 最高マーケティング責任者、ベッツィ・サミュエル氏が議論した。

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