2025年5月19日8:10
大阪・関西万博は、会場が全面キャッシュレスとなっている。また、「EXPO2025デジタルウォレット」では、独自の決済サービス「ミャクペ!」やリワードサービスの「ミャクミャクリワードプログラム」などを提供している。「ミャクペ!」では、顔認証決済サービスを提供しており、NECでは電子マネーと顔認証が紐づく決済運用の事例としては、国内最大規模としている。

大阪・関西万博では、「EXPO2025デジタルウォレット」が提供されている。同サービスは、サーバー管理型のWeb2、ブロックチェーンのWeb3の管理手法を用いたデュアル方式のウォレットアプリだ。会期前はもちろん、会期後も利用者に参加してもらえるプログラムとして『つかう/ためる/あつめる』機能と『つながる』機能がある。
その中のデジタル決済サービスである「ミャクペ!」は、クレジットカードや銀行口座からチャージして使える二次元コード決済型の万博独自の電子マネーだ。万博会場の内外を問わずVisaのタッチ決済対応の全国のお店で会期前から利用できる。また、PayPayなどと同様にPOPのQRを読み込んで支払うMPM(Merchant-Presented Mode)を活用して支払いも可能だ。
同決済機能は、「キャッシュレス決済・EXPO2025デジタルウォレットサービス」にプラチナパートナーとして協賛する三井住友銀行などのSMBCグループが提供している。
また、「ミャクミャクリワードプログラム」は、「ミャクぺ!」や独自ポイントサービス「ミャクポ!」を利用したり、万博関連イベント等へ参加することなどで得られる「経験値(エクスペリエンス=exp)」によってステータスが決定し、そのステータスごとに特典を獲得できるプログラムだ。ステータスは7段階あるが、筆者は開催前までに最上位となる「レジェンド」のステータスを獲得できた。
同プログラムでは、ミャクペ!チャージで「1円=1exp」を獲得できる。Visaのタッチ決済として店舗で利用できるが、ミャクペ!の残高上限は10万円となり、チャージの上限も10万円となる。1ヵ月あたり12万円までしかチャージできないため、毎月コツコツチャージして、利用することがステータスアップに向けて重要だ。
また、チャージのみではステータスアップは厳しい人もデジタルウォレットIDと万博IDとの紐づけで30,000exp、ミャクペ!の顔認証登録で30,000exp、チケット保有(超早割一日券、早割一日券、一日券、平日券、特別割引券)で30,000exp、(開幕券、前期券、夜間券)で15,000exp、(通期・夏パス)で50,000exp、対象となるパビリオンイベント等への参加で30,000expを獲得できる。レジェンド到達には、650,000expと高い経験値を獲得する必要があるが、筆者もこういった条件をクリアすることで無事に開催前にレジェンドに到達することができた。
レジェンドに到達すると約230席あるデジタルウォレットパークで休憩できる。当日はあいにくの雨だったので室内で休憩できればと考えていたが、まさかの満席だったため、テラス席での休憩となった。万博会場のスタッフもレジェンドに到達した人は想定以上に多いと驚いていた。
なお、MPMに関しては利用できる加盟店がWebサイトで紹介されている。筆者も同案内を見て可能店舗に向かったが、中には利用できない店舗もあったので注意が必要だ。
70種類決済に対応する「stera terminal」活用
顔認証決済のスピードは?
会場では、約1,000台の「stera terminal」が設置された店舗において顔認証を活用した決済サービスが利用可能だ。筆者も事前に顔情報と決済方法(ミャクペ)を登録した(クレジットカード登録も可能)。※なお、会場にはSquareの決済端末が設置されているところもあり、会場内で対応している約70種類の決済ブランドとは一部取り扱う決済ブランドであるため、注意が必要。
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