2025年9月3日8:00
楽天カードは、年会費永年無料の「楽天カード」、年会費2,200円(税込み)の「楽天ゴールドカード」、年会費1万1,000円(税込み)の「楽天プレミアムカード」、年会費3万3,000円(税込み)の「楽天ブラックカード」を発行している。同社では、発行枚数、取扱高ともに成長を続けているが、年会費有料カード会員向けに楽天グループの各サービスをよりお得で便利に利用できる「楽天カードプレミアムプログラム」の開始により、会員向けのサービスや特典を強化している。
年会費有料カードの推進に注力
「楽天プレミアムカード」の入会や利用が加速
「楽天カード」の発行枚数(25年6月末時点)は3,265万枚、カードショッピング取扱高(24年7月~25年6月)が25兆3,604億3,700万円と成長を続けている。主要なカードとして「楽天カード」「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」を発行しているが、中でも年会費有料カードの推進に力を入れている。
特に「楽天ブラックカード」の申込受付開始後は、「楽天プレミアムカード」の入会や利用が伸びたそうだ。「楽天ブラックカード」は、「楽天プレミアムカード」を契約してから12カ月以上経過し、12カ月間のカード請求金額が500万円以上の条件を満たすとことで申込ができるためだ。
若年層向けのマーケティング強化
デザインカードの発行も強化
「楽天カード」は、若年層から年配の人まで幅広く利用されているが、若年層向けのマーケティングも強化している。若い世代には、まずは年会費永年無料、100円で1ポイントがお得に貯まる「楽天カード」を持ってもらい、メインカード化を推進し、年会費有料カードへの移行にも力を入れる。
推し活ブームの中、「ドラゴンボール」、サンリオの人気キャラクター「キキ&ララ」など、デザインカードの発行も強化している。2025年4月には、80種類の中から自身の好きなデザインを選べる「楽天カード マイカラーセレクション」「楽天カード お買いものパンダ アルファベットセレクション」を発行しているが、「カード利用率や客単価は通常よりも高い傾向が出ています」とマーケティング本部 カード企画部長 茅野雅博氏は成果を述べる。
また、異なる国際ブランドで複数枚のカードを保有している会員も多く、「二枚持ちになると1人当たりの顧客単価が高まる傾向があります」と茅野氏は話す。
「楽天カードプレミアムプログラム」は好評?
日常でのサービス特典でメインカード化で成果
新たな動きとして、2025年1月から、「楽天ブラックカード」、「楽天プレミアムカード」、「楽天ゴールドカード」会員に向けて、楽天グループが提供するサービスをよりお得で便利に利用できる「楽天カードプレミアムプログラム」を提供している。
「楽天証券」、「楽天市場」、「楽天マガジン」、「楽天ミュージック」の付帯特典に加え、新たに「楽天銀行」で「楽天カード」利用額の引き落としをすると、ボーナス金利として最大年0.18%の普通預金金利が2025年3月分より適用されている。また、「楽天損害保険(楽天損保)」の自転車保険(「サイクルアシスト」)またはゴルフ保険(「ゴルフアシスト」)において、新規契約時に、保険料を「楽天カード」で支払うと、対象商品保険料の最大3.0%分の「楽天ポイント」を進呈している。
すでに開始していた特典として、「楽天証券」はポイント還元率の高さで好評を得ている。昨年は楽天証券の投信積立「楽天カード」クレジット決済において、上限額を月5万円から月10万円に引き上げたが、積立金額、利用者とも順調に増加した。ポイント還元率も「楽天プレミアムカード」は1%、「楽天ブラックカード」は2%と高い。
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