2025年9月4日7:55
ダイアモンドヘッドは、ECサイトにおける不正対策を強化することを目的に、アクルと2025年8月に資本業務提携を締結した。ダイアモンドヘッドは同提携の一環として、アクル株式の一部を取得し、両社は協業を推進していく。
近年、国内のクレジットカード不正被害額はEC市場の成長を上回るペースで増加しており、2024年度には55億円に達している。また、不正手口の自動化や高度化に加え、キャッシュレス決済や後払い決済の普及により、決済手段も多様化している。
経済産業省所管の協議会が公表した「クレジットカード・セキュリティガイドライン」により、EMV 3-D セキュアの導入が原則義務化されたが、これだけでは十分ではなく、EC加盟店には「決済前」「決済時」「決済後」の総合的な不正対策が求められている。EMV 3-Dセキュア導入に伴うカード発行会社の審査厳格化や本人認証の手間の増加は、消費者の購入途中の離脱(かご落ち)や収益低下を引き起こす懸念があり、その抑制がEC加盟店にとって新たな重要な課題となっている。
ダイアモンドヘッドはこれまで「決済後」の不正対策により、不正被害額を削減してきたが、このような環境変化に対応していくには「決済前」「決済時」の不正対策が不可欠と考えているそうだ。アクルは「決済前」から「決済後」までを網羅する不正対策サービスを提供し、4万5,000 サイトの導入実績を有する、国内でも数少ない総合不正対策プロバイダーであることから、今回の提携に至った。
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