2025年10月9日9:06
グローバル決済テクノロジー企業のVisaは、韓国への外国人観光客の消費動向に関する分析結果を発表した。これは2024年4月から2025年3月までに国外発行のVisaカードで行われた対面取引のデータに基づくものだという。
訪韓外国人によるカード決済総額の中で、消費額が最も多かった上位7か国/地域は、米国、日本、中国、台湾、シンガポール、香港、タイだった。米国、日本、中国は前年同期と順位が変わらず、消費総額の5割以上を占め、韓国のインバウンド観光経済にとって引き続き重要な存在となっている。
上位7位のうち、4位と6位にランクインした台湾と香港は、消費額がそれぞれ前年同期比54%、50%と大きく増加した。実際、2024年の台湾からの訪韓客は147万人と過去最高で、香港からも57万人と多くの旅行者が訪れた。一方、タイは消費額が14%減となり、順位を1つ落とす結果となった。これは2024年4月、タイに対して韓国電子渡航認証制度(K-ETA)が再導入されたことに伴い、入国拒否件数が増加し、結果としてタイ観光客が減少したことが原因だという。
外国人旅行客が2023年の1103万人から2024年には1637万人に急増したことに伴い、上位7か国/地域の観光客の消費額も前年同期比で26%増加した。全体的な消費額の増加に加え、購買動向がさまざまなカテゴリーに広がり、韓国のライフスタイル商品を幅広く試してみたいという関心の高まりが示された。
消費額が最も多かったのはヘルスケア部門で、上位7か国/地域の総額の15%を占めた。このカテゴリーの取引は前年同期比で58%増加した。加盟店単位では、皮膚科クリニックが半分以上を占めた。
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