2025年12月2日20:42
電子決済サービスのトランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、ウォークスルー型顔認証決済の実現を目指した取り組みとして、顔認識によるバスの乗降情報データ化の実証実験を実施する。

新潟市内を運行する新潟交通の一部路線バス車両にAIカメラを設置し顔認識による乗降データを作成するとともに、バス運営の省力化・効率化に向けたデータ利活用についても検証を行う。
同実証実験は、新潟市の「令和7年度新潟市デジタルイノベーション創出推進補助金」を活用し実施するもの。2025年12月2日から21日までの20日間実施する。
慢性的なバスの運転手不足や人口減少などにより全国のバス事業者の経営環境が悪化するなか、TMNでは、決済データや乗降データの利活用により地域公共交通の持続性向上に寄与する取り組みを推進している。
同実証実験では、顔認識により取得する乗降データを、ウォークスルー型顔認証決済や、利用者ニーズの把握、運行計画の立案など路線バスの運営における省力化・効率化に向けた利活用に役立てることを目的としている。
TMNは、これまでに新潟市や渋川市で合計4回の実証実験を実施してきた。カメラの設置位置や画像処理方法、クラウド環境での情報取得方法などさまざまな課題を抽出し、顔認識の精度を高める取り組みを進めてきたそうだ。
5回目となる今回は、これまでの実証実験で得られた知見をもとに、顔認識ソフトの改修、車載器側とクラウド側で行う機能の再分担、乗客の行動に働きかける関連ツールの追加など、顔の認識スピードと認識率を飛躍的に向上させるべくハードウェア、ソフトウェアともに大きくアップデートを行った。TMNの新たな乗車サービスの実現に向けて重要なステップになると考えているそうだ。
シンクライアント型電子マネーのパイオニア。電子マネー、クレジット、QR・バーコードをはじめ業界最多レベルの決済サービスをワンストップで提供しているほか、情報プロセシングとして、ハウス電子マネーやクラウドPOS、会員ID統合など、DX化やマーケティングに活用できるソリューション等幅広く提供しています。















