2025年12月3日8:15
Singapore Fintech Festival2025では、 Ant International(アントインターナショナル、以下Ant)が会場で大規模ブースを出展し、「Alipay+(アリペイプラス)」、AI搭載のPOSアプリ「EPOS360 アプリ」、スマートグラス埋め込み型決済ソリューション「Alipay+ GlassPay(アリペイ+グラスペイ)といったソリューションをPRした。

拡大するAlipay+の経済圏
DBSと決済や送金などで連携
Alipay+は18億以上の利用者が利用でき、40以上のモバイル決済プロバイダーと連携している。また、日本をはじめ、100以上の市場において1.5億を超える店舗で利用可能だ。Alipay+は複数のデジタルウォレットを統合しており、利用者は自国で使っているウォレットを海外でもそのまま利用できる。
SFF2025では、DBSとの提携を発表し、「DBS PayLah!」利用者がAlipay+ のQR コードをスキャンして、世界のAlipay+加盟店で支払いができるようになった。

また、AntとDBSは、DBSユーザーとAlipay+エコシステム上の18億以上のユーザーアカウント間のリアルタイム送金を可能にする、銀行間ウォレットソリューションの実現に向けて検討を進めているそうだ。さらに、DBSは、Antの統合型加盟店決済・デジタル化サービスプロバイダーであるAntom(アントム)と提携し、中小企業のデジタル変革推進を効果的に支援できるソリューションの可能性を探るそうだ。また、WorldFirst(ワールドファースト)と連携し、中小企業向けに即日決済およびほぼ即時決済を実現するクロスボーダー決済ソリューションの拡充を図るという。そのほか、両社は、2024年8月から、24時間365日の財務および流動性管理のためにブロックチェーンを活用したトレジャリー・トークンのパイロットを行っているが、トークン化された預金に関する既存の協力関係を深めるそうだ。
POSやローンなどを1プラットフォームに統合
Antom Copilotで意思決定を支援
また、Antomでは、POS システム、決済、 銀行業務、 融資、 成長サポートを 1つのプラットフォームに統合した「EPOS360 アプリ」をリリースする。加盟店はQRコードとカード決済の両方に対応した「EPOS360 Bluetap」とのペアリングと設定も可能だ。QRコードベースのタップ決済機能は、Ant独自の技術を採用している。

中小企業はAnt傘下のAntom、Alipay+、ANEXT Bank(シンガポール初のデジタル銀行の1つ)が提供するこれらのサービスに5分以内にアクセスできるようになるという。加盟店はGoogleマップ、提携eウォレット、その他のデジタルチャネルに数分でオンラインストアを開設可能だ。また、AIを組み込んだこのアプリには、Antom Copilotが組み込まれており、意思決定を支援する。

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