2026年1月13日14:12
Googleは、2026年1月11日~13日まで、米国ニューヨークのジャビッツ・センター(Javits Center)で開催されている全米小売業協会(NRF)主催の小売業界向けイベント「NRF 2026: Retail’s Big Show(NRF)」において、エージェントコマースのための新しいプロトコル「Universal Commerce Protocol(UCP)」について発表した。

AIファーストに転換 Geminiはビジネス利用も進む
11日のセッションに登壇したGoogleとAlphabet CEOのスンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)氏は「20年以上にわたり、小売業者と協力し、技術の変化を通じて彼らの成長を支援してきました」と述べた。Googleでは、技術の変化をチャンスと捉えているそうだ。20年前にはWebへの移行があり、10年後にはモバイルへの移行があった。「それぞれの変化が新たなイノベーションと機会を生み出しました」(ピチャイ氏)
Googleでは、10年前にAIファーストに転換した。また、差別化要因は、世界トップクラスの技術インフラだとした。これには検索を支える最先端のハードウェアが含まれている。さらに、同社のカスタムGPUを搭載したチップも含まれている。最新世代のIronwoodは、性能が10倍に向上した。また、最新かつ最高のNVIDIA GPUをGoogle Cloudの顧客に提供するという。同社のネットワークの根底には、陸上および海底の光ファイバーでほぼ500万マイルに及ぶ膨大な規模がある。 その次の層は、世界トップクラスの研究チームだ。例えば、科学、天気予報、ロボティクス、健康、自動運転などの分野で最先端の研究を推進している。

この進歩は、Geminiが率いる世界トップクラスのモデルによって支えられているとした。将来を見据えると、AIは新たな領域で進化を遂げるとみる。AIは人々の状況に合わせてよりパーソナライズされ、エージェントは人々の指示に従ってより多くのことを実行できるようになるとした。1,300万人以上の開発者が、GeminiをはじめとするGoogleの生成モデルを使って開発を行っている。
Googleの検索はAI時代に合わせて完全に再設計された。現在では毎月20億人以上のユーザーに利用されている。2025年には、職場でのGoogle AIへの入り口となるGemini Enterpriseもリリースした。 わずか数ヶ月で、ウォルマートを含む200万人以上のビジネスユーザーを獲得した。
90兆トークン以上を処理 GeminiアプリやGoogle Lensも成長
Googleは1年前の2024年12月にAPIで8.3兆トークンを処理していたが、1年後の今では90兆トークン以上を処理しており、前年比で11倍以上の増加となっている。
Googleが小売業者と27年間共に働いて学んだのは、成功は共に成し遂げるものであるということだという。Googleの目標は、誰もがチャンスを広げられる小売の未来を築くことだ。顧客がシームレスなショッピング体験の中で愛用するGoogle製品を利用し、単なる検索や購入を超えて長く続く強固な顧客関係を築ける未来を目指している。
Google検索は、ショッピングの重要な出発点として常に利用されてきた。そして2021年以降、同社のショッピンググラフはリアルタイムで商品情報を提供している。500億以上の製品リストがあり、在庫や価格、レビューも含まれている。そして、そのうち20億以上のリストが毎時間更新されている。現在、AIモードの導入により、ユーザーの体験はキーワード検索から自然な会話へと変わりつつある。これまでオンラインショッピングは、キーワードやフィルター、ドロップダウンメニューを使い、欲しい商品が見つかるまで何ページもスクロールするというものだった。今では、探しているものを非常に具体的な詳細や特徴まで含めて正確に入力できる。そして、AIがその難しい作業を代行し、人々が最も購入に興味のあるものに絞り込む。
GeminiアプリはGoogleの中でも最も急成長している製品の1つで、月間6億5,000万以上のユーザーを持ち、前年比でほぼ50%の成長を遂げている。
Google Lensでは、現実で見かけたものをそのまま買い物できる。例えば、裏庭に置いたら素敵だと思うパティオセットのように。毎月、Google Lensは200億回以上のビジュアル検索に利用されている。YouTubeでは、昨年だけでショッピング関連のコンテンツが400億時間以上視聴された。お気に入りのクリエイターの製品レビューや開封動画を見て、リンクをクリックするだけで購入できる。
既存の業界プロトコルと互換性 支払いはGoogle Pay数回タップで完了へ
Googleでは、次のステップとして、1月11日、エージェント型電子商取引向けに設計されたUniversal Commerce Protocol(UCP)を発表した。

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