2026年9月8日7:00(JST)
【日本】日本電気(NEC)、SBペイメントサービス(SBPS)およびSB C&Sの3社(いずれも日本・東京)は、NECの顔認証サービス「Bio-IDiom Services for SaaS(バイオイディオム サービス フォー サース)」と、SBPSが決済代行を行いSB C&Sが提供するマルチ決済サービス「PayCAS(ペイキャス)」を連携し、「PayCAS」での顔認証決済サービスを開始した。2026年9月4日には、ソフトバンク竹芝本社の社員食堂「カフェシバ」にて、顔認証決済の様子を報道陣に公開した。

10万店舗設置の「PayCAS」と連携 顔情報の登録から決済まで一連で
今回のサービスでは、SBPSが決済代行サービスを提供し、SB C&Sが販売する「PayCAS」と、NECの生体認証「Bio-IDiom」の中核技術である顔認証技術を活用した「Bio-IDiom Services for SaaS」を連携させる。
利用者は、事前に登録サイトで顔情報や支払いに利用するクレジットカード情報などを登録しておくことで、クレジットカードやスマートフォンを提示することなく、顔認証での決済ができるようになる。これにより、店舗におけるレジ業務の効率化に加え、利用者に快適な購買体験を提供するそうだ。

NECの顔認証技術は三井住友カード等が提供する決済端末「stera terminal」を活用して、大阪・関西万博で顔認証決済を提供した実績がある。
今回はPAX Japan製のPayCAS対応決済端末「A920」を利用して、2026年9月1日から11月30日まで、ソフトバンクの竹芝本社の社員食堂「カフェシバ」にて顔認証決済サービスをテスト導入している。NEC 金融ソリューション事業部門 デジタルファイナンス統括部 主任 大工原俊貴氏は「顔情報の登録から決済まで一連の利用体験や運用性を検証しまして、得られた知見を基に加盟店様に展開していきたいと考えています」と意気込む。

延べ1,000回以上の顔認証決済を想定へ 顧客体験のデジタル化を視野に
同実証では、記者説明会時点ですでに100名以上が登録。延べ1,000回以上の顔認証決済を想定している。同実験をベースに、本格運用に向けたユースケース創出およびサービス品質の高度化を図るという。大工原氏は「オフィスの入退館やシステムログインなど、さまざまな連携の検討も加速させ、新たな顧客体験の実現を目指していきたいです」と話す。

また、リアルタイムの本人確認を起点とした他サービスとの連携に加え、顧客体験のデジタル化を視野に入れる。会員証やポイントサービスとの連携などをSBPSとSB C&Sと実現させていきたいとした。
ソフトバンクグループとの連携の一環 さまざまな決済手段との連携も見据える
同取り組みは、2024年7月にソフトバンとNECが発表した生体認証領域における戦略的提携の一環で、ソフトバンクやグループ企業の強固な法人顧客基盤および販売ネットワークを活用し、決済領域へと事業を拡大するものだ。SBPSとSB C&Sと連携することは、NECにとって顔認証決済のすそ野を広げる重要な意味を持つという。

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