2011年10月11日21:35
ホスピタルネットとサクサは、テレビカード発行事業者向けの「カードタイマー利用データ 無線収集システム」を共同で開発し、2012年1月から販売を開始すると発表した。
病室などのプリペイドカード式テレビシステムの運営において、「資金決済に関する法律」が施行されたことに伴い、プリペイドカードの未使用残高を管理することが求められている。両社では、カードタイマーのデータ収集に多くの人的稼働がかかるため、正確に未使用残高を把握できる同システムを開発した。これにより、プリペイドカード式のテレビなど、レンタル運営業者の残高管理にかかわる手間を大幅に削減することができるという。
同システムはサクサの無線技術と、ホスピタルネットのテレビ視聴カードシステムを接続し、カード利用データを集め資金決済に関する法律に沿った運営のサポートを可能にしている。
本体は、スイッチなどによる設定で「親機」「子機」「中継機」「データ収集機」の4種類の装置として運用することが可能となっている。それぞれの用途に合わせて電源給電方法もカードタイマーからの給電、ACアダプタ、USBバスパワーと選択することができる。医療現場でも出力1mW、920MHz特定小電力無線を利用した無線通信を実現し、フロアごとにテレビや冷蔵庫などのカードタイマーの課金状況を無線端末のマルチホップ通信により短時間で収集することができるという。