2011年10月5日22:47
ジンテックとポートサイドは、アクセス元のIPアドレスの脅威度を測る「IPアドレス鑑定団ASPサービス」を共同で開発し、10月下旬にサービスを開始すると発表した。
昨今、EC業界やオンライン金融サービス業界の拡大とともに、Web経由での不正申し込みなどが加速度的に増えている。以前と比較しても、手口が巧妙化し、申し込みの内容を一見しただけでは判断が困難な場合もあるという。
IPアドレス鑑定団ASPサービスでは、ECでの無料サンプル品キャンペーンやキャッシュバックキャンペーン、アフィリエイトなどで多発している転売や金銭を目的とした不正申し込みを防止することが可能となる。
申込者の住所や電話番号が確かに存在する申し込みだとしても、発送先の住所から転送を繰り返し、支払いを免れようとするケースもあり、申込者の申し込み時の住所とアクセス元IPが存在しうる住所の整合を確認することで、このような不正申し込みのケースを防ぐことができるという。また、他国のサーバーを経由して不正な申し込みを行うケースも未だに多いため、アクセス元IP国別脅威度にてフィルタリングをかけることも可能だ。
IPアドレス鑑定団ASPサービスサイトにログインし、審査対象となったIPアドレスを検索ウィンドウにて直接判定するか、APIを利用し、自動的にIPアドレスを判定する仕組みとなっている。
料金は、1万件処理までは定額で月額10万円、超過分は従量課金となっている。ジンテックとポートサイドでは、2011年度中に5社の導入を目標としている。両社では、処理対象ファイルをアップロードし、一括で処理を行う「まとめて処理」機能を10月末に追加する予定だ。