2011年10月20日8:00
独自のAndroidアプリマーケット「AmebaAppMarket」を展開
1,700万人(2011年7月時点)の会員基盤を活用し、「Ameba」からも顧客を誘導
サイバーエージェントが運営する「Ameba」は、Android向けのアプリマーケット「Ameba AppMarket」を2011年7月12日から提供している。「AmebaAppMarket」は、Androidアプリを紹介するPCおよびAndroid端末向けサイトである。Android搭載スマートフォンが拡大する中、1,700万人を有する「Ameba」の会員基盤や仮想通貨「アメゴールド」を利用した課金によりNo,1アプリマーケットを目指す。
サイバーエージェント
壁紙やデコメなど
さまざまなアプリが充実
「当初の想定よりもAmebaユーザーのAndroidスマートフォンへの移行が早く、毎月120~130%の比率でダウンロード数が伸びています。「AmebaAppMarket」の利用者は、現在月間40万ほどで、7月リリース以降順調に成長しています。今後もスマートフォンの新機種が続々と発売され、移行が進んでいきますので、さらに数字は伸びると期待しています」(サイバーエージェント AmebaAppMarket事業責任者 松本洸介氏)
サイバーエージェントが提供する「AmebaAppMarket」では、「Ameba」のブログ投稿・閲覧アプリや、女性向け写真共有アプリ「girls pic」などの「Ameba」提供アプリに加え、他のデベロッパーが提供するさまざまなジャンルのAndroidアプリを掲載・販売している。松本氏は、「Amebaは女性のユーザーが多いため、壁紙やデコメなど、女性向けのアプリが充実しているのが特徴です」と説明する。
カメラアプリや、芸能人アプリが人気で、売れ筋の有料アプリのボリュームゾーンは、単価200円~250円となっている。
アプリをカテゴリ別、ランキング別に掲載
2011年9月現在のアプリ数は500を越える
アプリは、無料と有料版があり、「ゲーム」「ツール」「ブック」「趣味・教養・情報」のカテゴリ別、ランキング別に掲載している。2011年9月現在のアプリ数は500を越える。現状は、都度課金する有料アプリが多いが、同社では今後、月額課金のアプリにも力を入れる方針だ。
アプリのダウンロードは「Ameba」会員に登録することが前提条件となっている。「約1,700万人のAmeba会員だけではなく、Amebaの芸能人や一般の方々のブログを閲覧する会員以外の方にも訴求できる点も強みとなっています」と松本氏は語る。
なお、7月12日のサービス開始時点、アプリを提供するデベロッパー数は、34社だったが、現在では、100社を超える。デベロッパーに対しての手数料は他社と比較しても競争力があると同社では自信を見せる。
「Ameba AppMarket」の利用者は、Androidブラウザで、ダウンロードボタンをクリックすればアプリの購入が可能だ。
課金手段はアメゴールドを採用
2011年12月までに1,000アプリを掲載へ
有料アプリの決済方法としては、300アメゴールド=315円(税込)から購入可能な「Ameba」の仮想通貨「アメゴールド」を採用している。
「独自の仮想通貨を導入することで、有料アプリ購入時、アメゴールドを還元するなど、Amebaの強みを活かしたプロモーションの実施が可能となります。また、アプリは小額なものが多いため、アメーバピグなどの他のサービスで余ったアメゴールドを使っていただけるメリットもあります」(松本氏)
またアプリ内課金や月額課金に関しても準備を進めている。アメゴールドへの課金手段としては、クレジットカード、WebMoney、楽天あんしん支払いサービス、auかんたん決済を採用。「アメゴールドの課金手段については、今後も追加していきたい」と松本氏は話す。なお、決済代行事業者は、GMOペイメントゲートウェイのサービスを利用している。
同社では2011年12月までに1,000アプリの掲載を目標としている。現状の収益には満足していないが、スマートフォンユーザーのさらなる普及に伴い、利用者もさらに拡大すると見込んでいる。松本氏は「No,1のAndroidマーケットをつくっていきたい」と意気込みを語った。