2012年3月8日9:00
世界各国で携帯電話をつかったNFCプロジェクトが立ちあがっている。そんななか、ベルギーのNFCプロジェクトが暗礁に乗り上げてしまった。
昨年2月、ベルギーの携帯キャリアBelgacom、Mobistar(Orangeグループ)、Base(オランダKPNグループ)の3社は、ベルギーの金融機関を巻込んでジョイントベンチャーを立ちあげた。
目的は小額決済にも対応したNFCとSMS対応のモバイル決済を提供すること。2011年末までにスタートする予定だった。
しかし、お互いに協力すると述べていた当初の熱気は冷め、だれのプラットフォームを使うかでもめている。BelgacomのPingPingプラットフォームを使うという主張に対し、Mobistarは競合のプラットフォームを使うわけにはいかない、と首を縦にふらなかった。
呉越同舟のプロジェクトはいずこも同じで、むずかしい。時間がかかるし、最終的には最大手の意見に飲まれてしまいがちだ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。