「PayPal Here」に加え、モバイルキャリア課金「Zong」の国内投入も視野に(ペイパルジャパン)

2012年8月10日8:00

国内でも順調に売り上げを拡大するオンライン決済サービス「ペイパル」
「PayPal Here」に加え、モバイルキャリア課金「Zong」の国内投入も視野に

世界最大規模のオークションサイト「eBay」の子会社であるペイパル(PayPal)は、世界190カ国と地域で決済ソリューションを提供しており、アクティブアカウント数は1億1,300万以上にのぼり、25種類の通貨に対応している。国内では2010年から本格的な営業を開始。ブランドの認知や採用企業の拡大は順調に進んでいるという。

国内での取扱金額は順調に拡大

昨年から継続してモバイル決済の推進に力を入れる

ペイパルは、1億1,300万のアカウント有する世界最大級の決済サービスである。利用者は、一度ペイパルアカウントを登録すれば、クレジットカード情報などを入力せずにECサイトなどで安心・安全な決済が可能だ。

ペイパルは当初、オンラインオークションの「eBay」内で売り上げを拡大してきたが、2年前にeBay以外のサイトでの利用が逆転。eBayの売上も順調に推移しているが、それ以外のマーチャントサービス(一般加盟店)の伸び率はさらに高くなっている。前年度は全世界で1,180億ドルの決済金額があり、29%増の売上となっている。

技術評論社では、電子出版に親和性の高い読者が多い技術書から先行して、自社のプラットフォームでのコンテンツ配信を行うべく、2011年8月29日に電子出版サイト「Gihyo Digital Publishing」を立ち上げた。決済手段として「PayPal for Digital Goods」を導入。ユーザーにとっても2クリックで簡単に決済を完了することができるため、入力の手間を簡素化可能になった

国内での売り上げについては非公表だが、海外同様、順調に成長しているということだ。同社では、昨年、iPhone、iPad、Androidなどスマートフォン向けの決済サービス「モバイル エクスプレス チェックアウト」、デジタルコンテンツ販売の決済ソリューション「PayPal for Digital Goods(デジタルコンテンツ決済)」、中小事業者が運営するECサイト向け決済サービス「ウェブ ペイメントプラス」を相次いで市場に投入した。

また、ソーシャルネットワーキング「GREE(グリー)」、「ZOZOTOWN」の海外向けサイト、「一休マーケット」など、大手企業でペイパルの導入が続々とされている。「大手加盟店での採用や共同のプロモーションの実施など、利用者がペイパルに触れる機会が着実に増えています。その影響もあり取扱金額も順調に拡大しました」(ペイパルジャパン マーチャントサービスマネージャー 水野博商氏)

同社では昨年から継続して、スマートフォンを中心としたモバイル決済の推進に力を入れている。水野氏は、「デジタルコンテンツ、電子書籍、動画配信といったサービスは急速に伸びていますので、昨年から注力して営業を行っています」と力を込める。

採用企業はSMBが圧倒的に多い

ショッピングカートやプラットフォーマーとの提携を強化

採用企業については、中小企業を中心としたSMB(Small and Medium Business)が圧倒的に多いという。水野氏は、「例えば、ウェブ ペイメント プラスは非常に競争力のある価格で提供しています。コスト、導入の容易さ、手数料、振込スパンなどを総合的に判断していたければ、SMBは弊社のオンライン決済サービスを選択されると思います」と自信を見せる。

北海道の小さな農園で生産された野菜やお米などの食べ物を中心に販売するECサイト「オクルココロ」では「ウェブ ペイメント プラス」を導入。リーズナブルな手数料、入金サイクルの短さなどのメリットに加え、より安定的なサイト運営ができるようになった

また、モバイル エクスプレス チェックアウトやPayPal for Digital Goodも順調に導入が進んでいるという。利用者の利便性向上にも注力しており、例えばモバイル エクスプレス チェックアウトの場合、従来は決済の過程の中でペイパルアカウントを作成することができなかったが、今年から登録機能を追加している。

営業パートナーの充実に向けては、ソフトバンク・ペイメント・サービスやGMOペイメントゲートウェイなど、決済代行大手とはほぼ提携を完了したが、現在はSMBがEC決済を導入する際に、最初に相談することの多いショッピングカートやプラットフォーマーとの提携を強化している。新規にECサイトを構築する際に必要なショッピングカートなどの企業と提携が形になったことが採用企業の増加に貢献している。

なお、同社では開発者向けのサービスも継続している。APIの資料は日本語化されていないものも多いが、専門サイトでの解説や開発者向けのセミナーを行っている。水野氏は「将来的にはデベロッパーのコミュニティ創設や、開発会社のクライアント向けセミナーなど、開発者と直接お話しする機会を設けていきたいです」と構想を語った。

モバイルキャリア課金「Zong」をグローバルに展開

「PayPal Here」でリアルの中小加盟店支援を具現化

同社では今後、モバイル決済事業の強化に向け、新たなソリューションを展開する予定だ。昨年度、代表に就任したデイヴィッド・マーカス氏は、モバイルキャリア課金「Zong」を立ち上げた人物だ。同氏の代表就任により、社内のモバイルについてのプライオリティが高まり、スマートフォン決済サービス「PayPal Here」の投入につながった。また、Zongもペイパルに吸収され、海外44カ国以上においてデジタルコンテンツ販売事業者が世界のユーザーからモバイル課金を行えるようになったという。さらに、Facebook内でデジタルコンテンツを販売している事業者などにもZongの仕組みを提供しているそうだ。

ペイパルジャパン マーチャントサービスマネージャー 水野博商氏

「Zongにより、海外のユーザーは、ペイパルアカウントに加え、自身の携帯電話やスマートフォンによる請求書払いが可能になりました」(水野氏)

現在、Zongは国内でのサービスはローンチしていないが、仕組みとしてはすぐに提供できる状態となっている。

また、eBayは、モバイルサービスを行う企業の買収を強化しており、米国では位置情報やロイヤリティサービスと組み合わせた取り組みを試験的に実施しているそうだ。

さらに同社では、ソフトバンクと連携し、PayPal Hereを国内で展開すると発表した。ペイパルジャパンの今後の位置づけはまだ不透明だが、「PayPal Hereにより、ペイパルのさらなる認知度向上、弊社の本質である中小加盟店の支援をさらに具現化できると思います」と水野氏はプラスに働くと見る。すでに展示会等では、ソフトバンクと連携し、PayPal Hereの紹介を行っている。

ペイパル全体としては、2012年のモバイル決済総額で100億ドル(約億円)を目指す方針だ。これまで国内ではマーチャント獲得に注力してきたが、今後は加盟店等と連携したキャンペーンなどの充実により、売上拡大に向けた取り組みを強化していきたいとしている。

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