2012年8月13日11:27
ジャックスは、ペイメント市場における取扱高の拡大に向け、学研クレジットの発行済全株式を取得し、同社を子会社化し社名を「ジャックス・ペイメント・ソリューションズ」に変更するとともに、ペイメント事業の推進体制を見直すことで同事業の強化・拡大を図ると発表した。
昨今の消費者信用業界は、少子高齢化に加え関連業法の規制強化などにより、厳しい経営環境が続いている。そのような中で、口座振替ネットワークを保有するノンバンク各社は、家賃やスポーツクラブの月会費、企業間の支払いなど、継続的な決済が伴うペイメント市場において、IT を駆使し市場ニーズへ応え続けることで着実に取扱高を伸ばしている。
ジャックスは、取扱高シェアを拡大する余地が大きいペイメント市場へ経営リソースを集中的に投下し、同市場におけるプレゼンスを確立していくという。なかでも家賃決済の分野においては、信販・クレジットカード会社として培った独自の強みと充実した商品ラインアップにより、競合優位性を発揮したいと考えているそうだ。
ジャックスは、学研クレジットを子会社化することで、同社が保有する各金融機関との口座収納契約および請求・精算システムを活用することが可能となる。同社の子会社化による商品力の向上と推進体制の見直しを早期に実施することで、2014年度のペイメント分野における連結取扱高の目標を2011年度比150%とし、中期3カ年経営計画ACT11(アクトイレブン)で掲げるトップラインの反転拡大を後押ししていく方針だ。