2012年10月11日13:55
三井住友カードは、近距離無線通信の国際標準規格であるNFCに準拠した決済サービス「Visa payWave」および「MasterCard PayPass」の、カード会員向けサービスおよび加盟店向けサービスを開始すると発表した。
NFCは、FeliCaやTypeA/B規格と上位互換がある近距離無線通信の規格である。今後、NFCを搭載したスマートフォンが国内外で普及していく見込みであり、日本国内でもTypeA/B規格を採用したサービスの普及が期待されている。
このような国内外の動向をうけ、三井住友カードでは、2013年前半を目処に、NFCスマートフォンを対象にVisa payWaveおよびMasterCard PayPassの発行を開始する予定だ。同サービスの実施により、カード会員は海外でもモバイルで決済が行える。
また、Visa payWaveおよびMasterCard PayPass の加盟店向けサービスのトライアルを2012年内に開始。トライアル参加店舗は、ラオックス、ヨドバシカメラ、ビックカメラ(ビックロ ビックカメラ新宿東口店)、阪急阪神ホテルズ(大阪新阪急ホテル)となる。同トライアルの実施により、Visa payWaveおよびMasterCard PayPass の利用動向や運用面等を幅広く検証し、今後の加盟店向けサービスの展開につなげていく方針だ。
三井住友カードでは、これまでFeliCa規格を採用した非接触IC決済サービスをカード会員、加盟店に提供してきた。今回、NFCを活用した決済サービスを加えることによりカード会員、加盟店サービスのさらなる向上を図るとともに、今後は、クーポンなどの販促サービスと決済の融合・連動による新たな決済シーンの創出を検討していく。