2012年10月31日12:45
百貨店や専門店、家電量販店、ガソリンスタンドなど、リアルでの不正利用対策強化においては、クレジットカードのIC化、POSのEMV対応が進むことが期待されている。接触ICカードは、マグストライプの磁気カードに比べ機能性や安全性において優れているといわれている。
国内では、銀行系カード会社を中心に2001年頃から、磁気カードにICチップを搭載する動きが広まった。また、日本クレジットカード協会(JCCA)の啓発キャンペーンなどの成果もあり、CCTなどの専用端末を利用してICクレジットカードで決済処理を行う加盟店も増えてきた。JCCAの調査結果によると、ICクレジットカードについて、認知度(内容まで知っている+聞いたことがある)は89%と高く、クレジットカード保有者のなかでのICクレジットカード保有者は 68%にのぼっている。
大手百貨店では、東武百貨店が2004年から日本で初めてICカード対応POSシステムを導入。ビザ・ワールドワイド(旧ビザ・インターナショナル)とともにICカード利用の啓発キャンペーンを行っている。
また、家電量販店としては2007年にヨドバシカメラ、2008年にビックカメラがICクレジット対応を行っている。ただし、POSの改修コストの面などから、大型加盟店がPOSのIC化対応を行うケースはまだまだ少ない。
「ペイメントカード・セキュリティフォーラム」では、POSのICクレジットカード対応を行った東武百貨店、ヨドバシカメラがそれぞれ講演する。
■安心・便利なクレジットカード決済に向けて「ペイメントカード・セキュリティフォーラムhttps://paymentnavi.com/paymentnews/26190.html