2013年2月7日9:00
フロリダのディズニーワールドに導入予定のNFC決済システム「マイマジックプラス:MyMagic+」に対し、米国議会はクレームレターを送付した。その内容は、子供のプライバシーを侵害するというもの。
ブレスレット形式のマイマジックプラスをつけていれば、遊戯施設への入場や、ショップやレストランでの支払いに利用できる。位置情報もわかるため、迷子になってもすぐにみつけることができる。
この機能に対し、議会は子供の位置データをディズニーが他社に販売するという、まったくもって的外れな批判をレターという形式で送ったのである。プライバシー問題を扱う議長のひとりは、ディズニーのマイマジックプラスは子供たちに有害な影響をおよぼす恐れがある、と警告した。
ディズニーのCEOは、ディズニーに真偽を確かめずレターを送ったことを、なかば嘲笑気味に残念だと語っている。ディズニーは13歳未満の子供に個人情報を使ったマーケティングは実施しないし、第三者にデータを販売することもないとコミットしている。
マイマジックプラスにはピアレンタルコントロールもついている。新しいことにチャレンジすると、すぐプライバシーや訴訟の対象にする風潮は、悲しいかぎり。この病気は日本にも蔓延している。
■「カードBizと僕の勝手気ままログ」のリアルタイム更新はこちら
※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。