2013年3月11日20:13
イオンと、ソフトバンクテレコム、ヤフーは、スマートフォンやタブレット端末の普及が進む中、ICT(情報通信技術)を駆使して、顧客の利便性向上と新サービスの提供を目的に協業すると発表した。
イオンは、ソフトバンクテレコムとヤフーが共同で提供するO2O(Online to Offline)サービス「ウルトラ集客」を導入する。ウルトラ集客は、ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」のトップページに掲載するバナー広告を入口として、利用者に各種キャンペーンへの参加を促し、イオンやイオンモールなどの専門店で特典を受けることができるものである。
利用者は、まずYahoo! JAPANのトップページなどに掲載されたバナー広告からPCやスマートフォンで特典のバーコード情報を取り込む。次に店舗に設置された「HappyGATE(ハッピーゲート)」にかざすことで、特典クーポン券を受け取り、レジで商品などと交換する。同サービスは、すでに「HappyGATE」を導入している全国の総合スーパー「イオン」など約460店舗にて、3月15日より本格展開している。また、全国の食品スーパー「マックスバリュ」など約1,000店舗においても順次サービスを開始する予定だ。
今後の取り組みとして、イオンとソフトバンクテレコムは、イオンモールをはじめとするイオンのショッピングセンター(SC)にWi-Fiスポットを6月より順次設置し、「AEON Wi-Fi(仮称)」のサービスをスタートする。
AEON Wi-Fiは、快適な通信環境の提供に加え、店舗に来店した顧客のスマートフォンに電子広告や電子クーポンをプッシュ配信し、お得な情報をタイムリーに発信するサービスにも取り組む。また、今後は各通信キャリアの提供する公衆Wi-Fiスポットの機能を統合し、店舗での快適な通信環境に大きく寄与するインフラとして整備を進めていくという。
さらに、イオンとソフトバンクテレコムは、マルチキャリア対応スマートフォン用の「イオンサービスアプリ(仮称)」の開発を行う。同アプリケーションは、AEON Wi-Fiを活用し、イオンモールをはじめとするイオンのSCで使える連携アプリケーションとなる。来店時のポイント付与やSC内のイベントへの誘導、お得なクーポンなどを自動的に配信することで、ショッピングをさらに便利で楽しいものにしていくという。また、「来店WAONポイント」をはじめ、WAONとの連携サービスを提案していく。これらのアプリケーションについては、2013年度上期中に首都圏店舗での実験を予定している。