2013年3月14日9:00
欧州では現金決済が年々減少している。スウェーデンでは経済活動のわずか3%が現金決済だ。しかし、依然として小額決済分野での現金利用は根強い。
そんななか、小額決済市場の可能性について、フロスト&サリバンから調査結果が報告された。それによると、小額決済は3つのソリューションが牽引しているという。
その3つとは、プリペイド決済、非接触決済、そしてモバイル決済ソリューションである。特に欧州での非接触決済は2011年から2017年にかけて年率28.7%の成長を予測している。
プリペイドカードとプリペイドモバイルは多くの可能性を秘めている。モバイル決済口座へプリペイドしておけば、個人間送金やキャッシュレス決済が簡単にできる。
クラウドを利用したモバイル決済も小額決済のキャッシュレス化に貢献する。オンライン決済の延長戦にあるものだが、リアル店舗でも利用できることが現金を駆逐する要因となる。
小額決済の電子化を推進する3つのソリューションに期待したい。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。