カード決済は、後払いの「クレジットカード」、即時払いの「デビットカード」、前払いの「プリペイドカード」に分類されます。消費不況の影響はありますが、クレジットカード決済の裾野は着実に広がっています。また、「nanaco」「WAON」「Suica」「Edy」といった電子マネーに加え、サーバ管理型のプリペイドカードを発行する企業も着実に増えています。それに加え、今後は、国際ブランドの決済インフラを活用したプリペイド、デビットのサービスを展開するカード会社や銀行の伸びが期待されます。
また、インターネット決済の世界でもクレジットカード決済、デビット決済、電子マネー、コンビニ決済、ネットバンキング、携帯キャリア決済、PayPalなど、取引手段は多様化しています。カード決済のテクノロジーも「iPhone」などのスマートフォンの登場により、ネットとリアルの融合が図られるなど、多様化してきていると言えるでしょう。
ペイメントナビでは、これまで数多くの決済手段について取り上げてきましたが、書籍「カード決済のすべて」では、これらのサービスや今後の動向についてまとめて紹介する予定です。本書が多数の方々の参考となり、カード会社、決済システム事業者、カード加盟店などのビジネスにつながれば幸いです。
■出版概要
●著者:ペイメントナビ編集部
●執筆協力:株式会社野村総合研究所 ICT・メディア産業コンサルティング部 上級コンサルタント 田中大輔氏
HAZS(ハッツ)株式会社 代表取締役 東 弘樹氏
●ページ数:173ページ
●編集・発行:TIプランニング
●発売:2013年6月20日
(発行日が当初の予定から変更となりました)
●価格:5,000円+税→送料は無料となります。
※クレジットカード(Visa、MasterCard、JCB、American Express、Diners)および銀行振り込みが可能です。
■初めて弊社と取引を行うお客様
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カード決済のすべて
Contents
1章 カード決済の現状と今後の動向
2章 カード会社の動向とクレジットカードビジネス最前線
① 大手カード会社の動き
②提携カードの最新動向
③カード会社のマーケティング展開
④シンクライアント型決済端末動向
・三菱UFJニコス「J-Mups」
・TFペイメントサービス「シンカクラウド」
・トランザクション・メディア・ネットワークス「TMN シンクライアント決済サービス」
⑤ポストペイ型電子マネー動向
・加盟店の拡大が順調に進む「iD」、会員の稼働率活性化を目指す~ NTTドコモ
・会員の稼働率の高い「QUICPay」を再強化~ジェーシービー
⑥PayPass、payWaveのモバイル対応が国内でも船出
・「MasterCard PayPass」決済端末を3年間で全国に41万台設置へ~マスターカード・ワールドワイド
・非接触型決済ソリューション「Visa payWave」を国内展開~ビザ・ワールドワイド/オリエントコーポレーション
・「Visa payWave」「MasterCard PayPass」のカード発行と加盟店開拓を開始~三井住友カード
●カード決済関連事業者の動向
ジェイティービー(C→REX 端末)/DNP/日本ポステック/ネットアライブ/NTTデータ/凸版印刷etc
3章 スマートフォン決済動向
①スマートフォン決済を取り巻く動向
(1)スマホ決済の先駆者Squareが三井住友カードと提携し日本に上陸~ Square, Inc./三井住友カード
(2)「PayPal Here」は飲食店、美容関連サービスを中心に広がる~ペイパル/ソフトバンク
(3)最短翌日入金のスマホ決済サービス「楽天スマートペイ」~楽天
(4)スマートフォン決済サービス「Coiney」展開で提携~コイニー/クレディセゾン
(5)国内屈指の実績を誇る「ペイメント・マイスター」~フライトシステムコンサルティング
(6)自社で構築したスマートフォン決済ソリューション「PAYGATE」~ロイヤルゲート
(7)POSと連携したスマートフォン決済で加盟店の販売管理をスムーズに~ゼウス
(8)スマホとカードリーダの同時申し込みで初期費用が無料に~ SBIペイフォーオール
(9)クレジット決済ソリューションに関する協力体制を一層強化~リンク・プロセシング/NTTドコモ
4章 国内での普及が期待されるデビットカード
①ブランドデビットカードのメリット
②主要発行会社の動向
(1)「審査のないVisaカード」としてメリットを訴求~楽天銀行
(2)2013年4月からJNBカードレスVisaデビットのシステムを改定し、利用の拡大を目指す~ジャパンネット銀行
(3)銀行にマッチングした商品としてデビットカードのサービスを実施~スルガ銀行
(4)3つの特典を集約した質の高いサービスを提供~りそな銀行
(5)2月と8月に利用額に応じたキャッシュバック特典を付帯~あおぞら銀行
③世界で広がる銀聯、銀聯クレジットカードによるサイン決済が可能に~中国銀聯
●J-Debit
5章 グループから市中へ!踊り場を迎えた非接触電子マネー
① 年間決済金額は1兆2,000億円を突破!地域カード化を目指す「WAON」~イオン
②グループ内での「nanaco」利用が軌道に乗り、外部加盟店への導入も加速~セブン・カードサービス
③汎用性と楽天グループの強みを生かしサービスを展開~楽天Edy
④IC乗車券、電子マネーの相互利用で全国に広がる「Suica」~ JR東日本
●交通系ICカード全国相互利用
●稼働率90%を超えるスルッとKANSAIのPiTaPa
●PASMO加盟店数が2万店を突破
6章 オンラインプリペイドはブレイクするか?
①オンラインプリペイドカードの分類
②主要ASP事業者の最近の取り組み
・凸版印刷/富士通エフ・アイ・ピー「 ギフトカードASPサービス」
・バリューデザイン「 バリューカード ASP サービス」
・レピカ「 point+plus」
・大日本印刷「 VALUE TACTiX(バリュー・タクティクス)」
・べスカ「ベスカ・ペイメントサービス」
③順調に拡大するギフトカードモール事業の現状と今後の流れ
④モール提供事業者の動向
⑤ギフト・プリペイドカード発行企業の狙い
●ココカラファインと提携しVisaプリペイドカードを発行~クレディセゾン
7章 EC決済と関連事業者の取り組み
① 各種決済の契約形態
②セキュリティ対策
③クレジットカード決済、デビット決済
④電子マネー
(1)IC電子マネー
(2)ネットワーク電子マネー
●リアルへの露出を図る「WebMoney」や「BitCash」
⑤Pay-easy(ペイジー)
⑥インターネットバンキング
⑦代引き
⑧コンビニ決済
⑨PayPal
⑩携帯キャリア決済
⑪Alipay
⑫ISP課金
⑬注目集めるポイント決済
⑭決済代行事業者はトータルサービス提供の時代?
●Yahoo!と楽天は外部加盟店も積極的に開拓
●QRコードを活用したモバイル決済ソリューション「znap」を提供へ~ MpayMe
8章 加速するO2Oペイメント
①注目を集めるウォレットサービス、本格的な普及はこれから
②国内のカード会社の取り組み
③決済と連携したO2O展開が加速
9章 多様化する加盟店での決済サービス
①コンビニエンスストア
②ファーストフード、カフェチェーン
③スーパーマーケット、専門店
④百貨店
⑤家電量販店
⑥ガソリンスタンド
⑦宅配サービス、軒先決済
⑧エンターテインメント
10章 カード決済のグローバルトレンド
株式会社野村総合研究所 ICT・メディア産業コンサルティング部 上級コンサルタント 田中大輔氏
①国際決済ブランドのカード決済
②国際的には、デビットやプリペイドの比率が高まる傾向
(1)米国、英国など先進国
(2)新興国
③スマートフォンの活用が進む
(1)店舗側へのアプローチ
(2)利用者側へのアプローチ
④ウォレットサービスの乱立
⑤O2Oが、新たな競争を生む
11章 クレジットカードビジネスにおけるセキュリティ
①PCI DSS(Payment Card IndustryData Security Standard)とは?
②国際ブランドのPCI DSSの基準
(1)Visa
(2)MasterCard
(3)JCB
(4)AmericanExpress
③国内におけるPCI DSSの遵守状況
④日本クレジット協会がPCI DSS実行計画を発表
⑤カード業界の本人認証強化の動き
⑥国際標準の3-Dセキュアでインターネット決済の安全性強化
⑦3-Dセキュア普及に向けた課題
⑧「属性情報」による認証
⑨セキュリティコード
⑩不正検知システムによる対策
⑪加盟店側への不正検知システムの提供
⑫虚偽不正申込みへの対策
⑬メール配信による会員への安心感の提供
12章 セキュリティ強化と収益性強化に向け重要性増す債権管理
HAZS(ハッツ)株式会社 代表取締役 東 弘樹氏
<クレジットカード決済における債権管理の重要性>
①クレジットカードの仕組みと契約関係
②カード会社(イシュア)のリスクと債権管理
(1)クレジットカード不正使用被害の発生状況
(2)カードの不正利用
(3)クレジットカード不正の手口
③カード会社(アクワイアラー)のリスクと債権管理
(1)モニタリング(途上管理)
④加盟店のリスクと債権管理
(1)カードのチャージバック
(2)チャージバックの事例
(3)加盟店契約書の条項
(4)サーチャージ(Surcharge)
(5)決済代行会社選定のリスク
⑤決済代行会社のリスクと債権管理
⑥顧客のリスクと債権管理
⑦不正検知システム