2013年5月9日8:00
ロイヤルゲートは、Bluetoothに対応しているAndroidやWindowsのスマートフォン・タブレットをクレジットカード決済端末として利用できる「PAYGATE MAG」を提供しているが、2013年5月10日まで開催されている「第3回スマートフォン&モバイルEXPO春」において、イヤフォンジャック対応の「PAYGATE MAGi」を発表した。
スマートフォン決済ソリューションは、大別すると完全分離型、ジャケットと一体型、プリンタと一体型の3つの仕様に分けられるが、ロイヤルゲートではすでに完全分離型の「PAYGATE MAG」を提供している。「PAYGATE MAG」は完全分離型のため、端末依存が少なく、プリンタを利用する加盟店のニーズにも対応している。また、同社では、企画から設計、決済センターまで自社で構築したセキュアなスマートフォン決済サービスを提供している。
ロイヤルゲート 代表取締役社長 CEO 梅村圭司氏によると、来月から注文を受け付ける「PAYGATE MAGi」は、「DUKPTに準拠し、JIS1とJIS2のデュアルヘッドに対応した世界初のイヤフォンジャックカードリーダ」であるという。また、従来の「PAYGATE MAG」同様に、「3DES」と「DUKPTキーマネジメント方式」によって暗号化したクレジットカード情報は、スマートフォン側では一切復号化しない仕組みになっている。さらに、同社の決済センターでは、ANSI9.24に対応したHSM(ハードウェア・セキュリティ・モジュール)で鍵管理を行うことで、高セキュリティを確保している。
価格は、リーダ費用が3,990円、カード登録費用1万5,750円、プリンタ代金3万6,750円、月額費用1,575円となる。また、決済手数料については加盟店の規模等により変動するが、トランザクション費用は1件10円となっている。
また、同社では現在、接触ICカード(EMV Level1および2)、銀聯、NFC(TypeA/B/FeliCa)に対応し、スマートフォンを経由して3GやWiFiで接続可能な、Bluetoothマルチ決済リーダ「PAYGATE AIR」の開発を進めている。
ロイヤルゲートでは、トヨタファイナンス、ジェーシービー、三井住友カードを中心に、日本クレジット協会で制定したガイドラインに合わせてシステムをつくり込んでおり、すでに300社弱の採用実績があるという。さらに、ロイヤルゲート 取締役 第一営業部 部長 大坂浩平氏によると、ペイメントカードの国際セキュリティ基準である「PCI DSS」の準拠に向けた取り組みも進めているそうだ。