2013年11月1日9:03
モバイル決済は、現状では小額決済に利用されることが多い。カナダのマックでは、携帯電話での決済が好んで使われている。レジでの支払いが簡単だからである。
しかし、トランザクションコストを考えると、モバイル決済を推進すべきかどうか、頭の痛い問題だ。カナダではカードイシュアとアクワイアラの両方にそれぞれ14セントから15セントかかる。
10,000円の取引であれば、トランザクションコストはあまり気にならない。が、100円の商品では14%から15%になる。
ファストフードの利益率は低い。小額決済は現金で、というマーチャントの考えはしごくまともなものである。
ネットワークコストやトランザクションコストを誰が負担するのか。あるいは、負担を軽くする方法はないのか。東京オリンピックに向けて、キャッシュレス日本をめざすなら、この問題を解決しなければならない。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。