2014年1月20日8:00

NFCで世界を駆けるNXPセミコンダクターズ

NXPセミコンダクターズは、ICタグやICカード、NFC市場において、ローエンドから決済などに利用できる高セキュリティなチップまで提供する世界最大のチップベンダーである。同社のNFCビジネスについて、NXPセミコンダクターズ Business unit Identification SVP Global Sales Identification Steve Owen氏に話を聞いた。

ソニーが「PN650」を採用
2014年は「PN547」、「P61」を投入

――まずは、御社のNFCビジネスでの強みからお聞かせください。
Steve Owen:NXPセミコンダクターズは、総合的な製品を提供でき、セキュリティチップではハードウェア、ファームウェア、そしてセキュリティソフトウェアなど、すべてにわたって提供できます。私たちはそれを提供できる唯一の会社であると自負しています。

NXPセミコンダクターズ Business unit Identification SVP Global Sales Identification Steve Owen氏
NXPセミコンダクターズ Business unit Identification SVP Global Sales Identification Steve Owen氏

――NFC関連のサービスについて、ここ最近の動きはいかがでしょうか。
Steve Owen:携帯電話やスマートフォンに搭載するNFCの市場については、NFCコントローラにセキュリティチップを付けたもの、もう1つはNFCコントローラの製品の2つに分けられます。現状、約60%がNFCコントローラにセキュリティチップを付けた製品となります。中にはSingle-WireProtocol(SWP)のSIMカードをつかったものもあります。

日本の市場を見た場合、ソニーでは両方のチップを採用していますが、2012年からはNFCのセキュリティチップ「PN650」を扱っています。これはNFCコントローラとセキュリティチップが入った製品となり、各ネットワークオペレータがいろいろな商品を扱っているため、そのニーズに合わせていくためだと思われます。ソニーに関してのメリットは、このチップでFeliCaはもちろん、世界的に他の規格でお使いいただける点が挙げられます。

2014年に向けての新製品として、新しいNFCチップ「PN547」、新しいセキュリティチップ「P61」を投入します。この両チップはパワーが少なくても稼働します。また、アンテナを小さく設置できるため、バッテリーの消費が少なく済みます。さらに、パフォーマンスが早く、読み取りがスピーディーです。「P61」はセキュリティが強固で、Common Criteria EAL 6+認定を取得しています。また、パフォーマンスが早く、メモリ容量が大きいため、数多くのアプリケーションを格納できます。

――現状、モバイルへの搭載におけるシェアはどの程度あると思われますか?
Steve Owen:全体のマーケットとして、NFCとセキュリティチップを1つのパッケージとすると60%、NFCでは40%程度あると思います。また、2012年のデータとしては、80%くらいのシェアがあると見ています。

「MIFAREウルトラライト」は輸送分野で大量に導入
Type A/B/FeliCaすべてで問題なく利用できる環境を整備

――NFCタグの「MIFAREウルトラライト」「NTAG」の採用についてお聞かせください。
Steve Owen:「MIFAREウルトラライト」は輸送分野でよく使われています。小さなプロジェクトもありますが、代表的な取り組みとしてはモスクワの地下鉄、中国の深圳(シンセン)と広安(グワンガン)の鉄道が大きなプロジェクトとなります。例えばモスクワでは、3億のチップが使われています。また、中国では5,000万のチップが使われています。

CARTES 2013では、NFCのライブラリが入ったDELLのPCを利用して米国の「楽天」のサイトで「MasterPass」など4つの財布を利用してカードやNFCスマートフォンで決済を行うデモを実施
CARTES 2013では、NFCのライブラリが入ったDELLのPCを利用して米国の「楽天」のサイトで「MasterPass」など4つの財布を利用してカードやNFCスマートフォンで決済を行うデモを実施

「NTAG」については初期の段階であると考えていますが、モバイルのプロジェクトで「NTAG」を導入した事例が出始めています。例えば、Samsungのスマートフォン「GALAXY」を購入した場合、タグをオプションで購入するというビジネスをSamsungでは行っています。現在は、メモリ容量を大きくしたタグ、セキュリティを強化した製品を準備しています。これは非常に重要で、例えば消費者がレストランに行った際、タグが壁に貼ってあったとします。その情報をどんな人とシェアしているのかという懸念がありますが、AES(Advanced Encryption Standard)の暗号方式を使うことによってそれを防ぐことが可能です。NTAGはそれほど大きなビジネスではありませんが、今後成長が期待できます。

――今後は「MIFAREウルトラライト」から「NTAG」への置き換えが進められるのでしょうか?
Steve Owen:技術的に違うのでそれはありません。「MIFAREウルトラライト」は他のアプリケーションでも使えますが、もっとも輸送に適したタグであると考えています。一方「NTAG」はNFCアプリケーションと合わせて利用されると思います。

――NFCは数年前から話題となっていますが、「スマートポスター」などの簡易的なアプリケーションはなかなか普及していません。
Steve Owen:例えば、過去2年で考えるとNFCを搭載したモバイルの出荷は3億を超えています。モバイルのハンドセットはNFCが数多く搭載されていますが、NTAGは初期の段階です。アプリケーションのデベロッパーが慣れてくればボリューム的にも上がってくると思います。

――NFCの課題として、NFCスマートフォンで「TypeB」のカードを読み取る際の精度に問題があると言われています。
Steve Owen:例えば、MIFARE等のType AとC(FeliCa)に関しては読み取りやすいですが、TypeBが難しいことは事実です。弊社ではA/B/Cのすべてで問題なく利用できる環境を整えていきたいです。

――今後の目標についてはいかがでしょうか?
Steve Owen:私たちは非接触にもっとフォーカスしたいです。その際に、すべての機器においてセキュリティがきちんとしていることを目指しています。消費者がインターネットに接続してデータをシェアした時にセキュリティは重要となります。私たちのビジョンとしては、非接触のものをセキュアな環境で安全にコネクトすることとなります。もう1つはTypeA/B/Cの課題です。これを解決し、世界中どこに行ってもきちんと利用できる環境を整えていきたいです。

※取材は「CARTES 2013」会場にて

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