2014年2月21日8:00
電子マネーとポイント、メールを連携し効果的な販促を支援
企業と顧客をつなぐスマホソリューション「potto」を展開
プリペイドカードやポイントカード、メール事業を中心に企業の販促ソリューションを提供するレピカグループは、2014年2月20日、同社事業の説明会を行った。また、既存のポイントカードをスマートフォン化する集客ソリューション「potto(ポット)」を展開すると発表した。
「point+plus」は約3,000店で500万枚のカードを発行
来店後のメールフォローで再来店を促す
レピカは、7年前からサーバー管理型の電子マネー(プリペイドカード)とポイントカードを合わせて提供するハイブリッドカード型システムを展開している。導入企業は、同社の「point+plus」を活用することで「顧客の囲い込み、再来店促進」「新規顧客の開拓」につなげている。point+plusは現在、約3,000店に導入しており、カード発行枚数は約500万枚、累計チャージ額は150億円を突破している。
例えば、導入先の日本サブウェイではチャージができる「サブクラブカード」を発行しているが、カード会員は、1,000円で30円、3,000円で120円といったように高い金額を入金するごとにお得なプレミアムチャージが付与される。また、メール会員になるとポイントアップやお得なクーポンを獲得できるという。さらに、カードはスタンダードデザインに加え、「サントリー・オランジーナ」の限定キャンペーン等、さまざまなデザインのカードを販売している。
レピカでは、ただ単にカードを発行するだけではなく、来店後にメールでフォローアップすることで、顧客との関係を構築している。例えば、来店後には感謝のメール、1カ月来店しないときにはアプローチのメール、誕生月にはお祝いのメールを送りカードに1,000円のボーナスを付与することも可能だ。
今後はスーパーマーケットでの導入が加速?
顧客のデータを安全に管理できる「P-Pointer」を提供
レピカ 代表取締役社長 岩井陽介氏によると、「今後はスーパーマーケットへの展開が加速する」という。レピカでは、スーパーマーケット向けのソリューションを提供する「ブルーチップ」と提携してサービスを展開。また、POSレジの50%のシェアを誇る東芝テックとの連携を強化して大規模ショッピングセンターに営業しているそうだ。
さらに、メールソリューションは、1時間で400万通の大量のデータを送信でき、ビッグデータを分析して顧客にアプローチすることが可能だ。現在、導入社数は300社、メール配信通数は月5億通となっている。
そして、「P-Pointer」は、カード事業やメール事業でアプローチする顧客のデータを安全に管理することができるセキュリティソリューションとなっている。社内のPCやファイルサーバ内のファイル情報を高速で検索してレポートできる機能で、現在150社に提供している。岩井氏によると、「競合のいない、№1の製品」であるという。
有名企業で採用が進むARソリューション「ARAPPLI」
今後のキーワードは「One repica」「New service」「Global」
アララでは、ARソリューション「ARAPPLI」を提供。キャラクターARで定期的にキャンペーンを行っているファミリーマート、キリン、イオングループなど、有名企業を中心に300件の採用実績を築いている。また、ユーザーは40万ダウンロードの利用があるそうだ。
グルメのプロが選ぶお店情報を提供するソーシャルグルメアプリ「GuGuLog」は、TBSの王様のブランチとも連携しており、累計7万ダウンロードの実績がある。また、「アプリソムリエ」は、石井寛子さんをはじめとするアプリソムリエお得なアプリを紹介するレビューアプリとなっている。
岩井氏は、今後のキーワードとして「One repica」「New service」「Global」の3つを挙げた。まず、「One repica」では、これまで複数のオフィスで営業を行っていたグループが1つのオフィスに集結し、グループシナジーの最大化を図っていきたいという。また、これまでさまざまなサービスを展開してきたが、今年は「New service」を次々と投入していくという。その1つが2月20日から展開する「potto」となる。そして、3つめは世界中の人たちが当たり前に使えるものをつくる「Global」となっている。
pottoではスマホに組込可能なモジュールを提供
来店と同時に顧客情報を把握可能
続いてレピカ 新規事業開発部 部長 増岡格氏が、今回、新サービスとして投入する既存のポイントカードをスマホ化する集客ソリューション「potto(ポット)」を紹介。増岡氏は、「カード事業を行ってきた中で、お客様の要望を受け、ポイントカードやメールをもっと進化したサービスとして開発されたのがpottoとなります」と説明する。
pottoの特長としては、まずスマートフォンに簡単に組み込むことができるモジュールを提供していることだ。店舗がスマートフォンの独自アプリを有している場合でもそこに組み込んで使える環境を提供可能だ。また、オリジナルのアプリを「早く」「安く」1からサービスを構築することができる。
また、来店時以外も顧客とコミュニケーションを図ることができる。pottoは「ミッション」という形で店舗から顧客へいつでもコミュニケーションを図ることができ、ミッションのクリアによりポイントやクーポンなどの特典を受けることが可能だ。例えば、店舗からの情報をFacebookの「いいね!」やTwitterのリツイート、ブログなどもミッションとなる。
さらに、顧客と長期的な関係を築くことができるという。
pottoでは、購入実績に加え、ネット上のコンテンツに接触することで会員ランクアップ可能だ。ランクアップすると、例えばブロンズでは5%オフ、シルバーは10%オフ、ゴールドは20%オフといったように利用可能なクーポンを出し分けることができる。
店舗には、来店した顧客が来店時に識別できる機能を提供。インサイト・プラスの開発したセンサーを用い、顧客を来店時に自動検知する。これにより、顧客の情報を確認できるため、顧客に合わせた接客が行える。従来は顧客の購買情報や属性情報などが主だったが、来店後の動向まで踏まえ、販促を展開できるという。
導入目標は2014年末までに30社4,000店舗
初期費用200万円、月額10万円から提供
最近では数多くのO2Oソリューションを提供しているが、「集客と顧客定着化を同時に実現できます」と自信を見せる。すでに、パティシエ「辻口博啓」氏とイタリアンシェフ「奥田政行」氏プロデュースによる「癒し」と「食」をテーマにした複合温泉リゾート「アクアイグニス」が決定しているそうだ。
導入の主なターゲットはアパレルや美容室など、来店期間が長い業種となっており、来店後、次の来店までのつながりを提供していきたいという。
レピカでは2014年末までに30社4,000店舗への導入を目指す。増岡氏は、「今後はpottoの中に決済機能やeコマースと実店舗の連動機能をもたせることで、最終的なオムニチャネル貢献を加速させていく予定です」と意気込む。
導入コストは、初期費用200万円、月額10万円からとなっているが、店舗数や会員数によって価格は異なるという。
企業名 | 所在地 | HP | |
---|---|---|---|
株式会社レピカ | 〒107-0062 東京都港区南青山2丁目24番15号 青山タワービル別館 [TEL] 03-5414-3611 [FAX] 03-3746-3622 |
||
サービス概要 | |||
レピカは、プリペイド機能・ポイント機能がついたメンバーズカードや、ギフトカードサービスを簡単に導入できるシステムをASPで安価に提供しております。 またカード保有者のメールアドレスを取得できる仕組みにより、モバイルを活用したCRMを容易に実現。これまでのノウハウを生かした提案で、集客およびリピートが期待できる付加価値の高いサービスを提供していきます。 |