2014年4月14日10:45
EMV/マグストライプ対応のスマホ決済を国内で展開へ
POWA社は、モバイルに対応した「POWAPOS」、eコマースに特化した「POWA WEB」、オフラインとオンラインの融合が可能な「POWA TAC」という3つの柱で展開している。同社では、EMVとマグストライプに対応した決済サービスとして、スマートフォンやタブレットとBluetoothで接続して支払いを行う「mPOWA」をローンチしている。同社の取り組みについて、POWA EVP カスタマー・インプリメンテーション William(Bill)Pittman氏に話を聞いた。
市場で最も小型のEMV/マグストライプ対応のmPOS?
日本ではNTTデータと連携して展開
--mPOWAの特長についてお聞かせください。William Pittman:
多くの企業がモバイルPOSに対応したソリューションを展開していますが、差別化は見た目の美しさです。EMVとマグストライプに対応したモバイルPOSとして最も小柄で、ポケットの中にも入れて持ち運べます。
--海外の展開についてはいかがでしょうか?また、実績についてお聞かせください。
William Pittman:米国、南アフリカ、ポルトガル、イギリスなどで展開します。米国については、2015年10月以降、チップカードへの移行がスタートしますので、チャンスはあると思います。日本ではNTTデータと連携して展開する予定です。日本はマグストライプで展開している事業者が多いため、まずはマグストライプでテストを開始し、その2カ月後からEMVでのテストを予定しています。具体的な実績については、ローンチして間もないため、まだこれからの状態です。
--各種セキュリティの規格の取得についてはいかがでしょうか?また、具体的な生産についてお聞かせください。
William Pittman:PCI PTSについては、現在、認証取得を進めています。また、生産は2カ月後から本格的に開始する予定です。価格は、125$ほどですが、各国のパートナーのビジネスモデルにより変化します。
payWave、PayPassに加えWAON決済も検討
英国でのEMVの経験が強み
--EMVコンタクトレスへの対応は考えていらっしゃいますか?William Pittman:
Visa payWave、MasterCard PayPassに加え、日本のWAONにも対応したいと考えています。ただ、時間は必要で1年後になると思います。また、EMVコンタクトレス対応端末は、若干サイズも大きくなります。
--グローバルでの生産目標はどの程度に定めていますか。また、最近ではmPOSのベンダーが数多く登場していますが、市場での勝算についてお聞かせください。
William Pittman:月間1万台の生産を予定しているため、そのペースで売りたいですね。弊社の1つの強みとしては英国でEMVの経験があることです。もう1つが100millionドルを資金調達したため、資金面でも強みが生まれました。
※取材は「モバイル・ワールド・コングレス」のPOWA社のブースにて