2015年1月6日8:00NCRが「モバイルセルフチェックアウト」のデモを実施スマホアプリを利用してショッピングリストの作成、決済が可能
大手POSベンダーのNCRは、スマートフォンを活用した取り組みを強化している。「Money20/20」では利用者がスマートフォンアプリを利用してショッピングリストから商品をチェックし、登録したクレジットカードを利用して決済できるサービスのデモを行った。
店舗ではバーコードの読み取りにより商品を追加
クーポンなどの特典も確認できる
AndroidもしくはiOSの「モバイルセルフチェックアウト」をダウンロードした消費者は、自身のためのショッピングリストを作ることができ、商品を自由に追加することが可能だ。例えば、アプリ上でキーワードをタイピングしてショッピングリストに追加することもできる。
また、店舗では、スマートフォンでバーコードなどを読み取ることで商品を選択できる。また、ショッピングリストでは、クーポンなどのディスカウント情報を確認でき、消費者は利用したいクーポンを選択すれば会計時に割引される。NCR セールス シニア・ソリューション・アーキテクト Dan White氏は、「他にも特別な特典がある場合、ボタン1つでリストに追加することが可能です」と説明する。
事前に登録したクレジットカードで決済できる
利用したい店舗をGPSで探し、チェックインも可能
決済は、店舗のPOSでの支払いも可能だが、消費者のモバイルウォレットによる購入もできる。消費者は、VisaやMasterCardといったクレジットカード等を事前に登録することにより、数回のクリックで決済が可能となる。決済時には、安全性確保の面からパスワードの入力が求められるそうだ。
決済後には、eレシートを表示。また、過去のレシートをさかのぼって確認することもでき、「消費者は、何を購入したのか、何がディスカウントされたかを一目で確認できます」とDan White氏は話す。さらに、消費者は利用したい店舗をGPSで探すことができ、店舗にチェックインもできるという。
なお、店舗に設置のPOSレジは、混雑する時間帯もあるため、店員がタブレットやスマートフォンを活用したモバイルPOSを持ち歩いて利用できる。また、タブレット等には店舗の商品が表示されるため、消費者はそこから商品を選ぶことも可能だ。なお、タブレットと連携するスマートフォン決済端末は2015年3月にEMV ICカードへの対応を予定しているそうだ。
なお、同サービスは、ヨーロッパのセインズベリーなど、複数の小売店で利用されている。
※取材は2014年11月2~5日まで開催の「Money20/20」にて