2015年1月9日7:45世界各国でマルチポイントプログラムを展開するAIMIAとは?ロイヤリティプログラムのリーダー企業として成長を続ける
ロイヤリティプログラムの世界的なリーダー企業の1社であるAIMIAは、「Aeroplan(エアロプラン)」、「Club Premier(クラブプレミア)」、「NECTAR(ネクター)」、「Air Miles(エアマイルズ)」といった、世界的にも有名なマルチポイントプログラム(日本でいう共通ポイント)を展開している。日本で「Ponta」を展開するロイヤリティマーケティングもサービス開始の前に「NECTAR」をベンチマークしたと言われている。同社の取り組みについて、グローバル・ビジネス・デベロップメント ヴァイス・プレジデント&マーケティングディレクター DAVE BATTISTON氏に話を聞いた。
世界24のマーケットでサービスを展開
航空会社とパートナーシップFFPなどを提供
――まずは御社のロイヤリティビジネスについてお聞かせください。
DAVE BATTISTON:弊社は、世界的にも知られたロイヤリティプログラムの会社です。銀行、スーパーマーケット等の流通、そのほかマスマーケティングに特化してビジネスを展開しています。例えば、有名な企業ではコカ・コーラと提携を結んでいます。現在、世界24のマーケットでサービスを展開しており、4,000人の従業員がいます。
――貴社のサービスの特長についてお聞かせください。
DAVE BATTISTON:世界中の航空会社のマイレージとパートナーシップを組んでFFP(フリークエントフライヤーズプログラム)を提供しています。大切なのは、どの国においてもお客様のニーズに応えなければならないことです。弊社では、ナレッジセンターを有しており、データベースマーケティングや統計なども含めてサービスを行っています。例えば2010年には、メキシコの航空会社・エアロメキシコのマルチポイントプログラム「Club Premier」に投資しましたが、119ミリオン$だった売り上げが、2年後には519ミリオン$まで成長しました。このような形で弊社がサポートすることで、ビジネスを成長させています。
欧州とカナダが特に成長
今後も先進・新興国のG20での展開を強化
――近年はどのマーケットが成長していますか? また、日本での展開に組んでお聞かせください。DAVE BATTISTON:
世界的にみると、イギリス等の欧州とカナダが特に成長しています。日本については、代表的なところではP&Gと組んで展開しています。
――モバイルを活用したロイヤリティプログラムの開発についてはいかがでしょうか?日本ではまだまだカードに比べてモバイルを活用したロイヤリティプログラムで成功したケースが少ないといった課題もあります。
DAVE BATTISTON:我々が投資や提携している会社の多くがモバイルに力を入れています。今の時代、消費者はモバイルを持つのが当たり前ですので、これからはオンラインとモバイルは成長すると思います。
――今後の目標についていかがでしょうか?
DAVE BATTISTON:先進・新興国のG20※のマーケットに入るのが目標です。アメリカ、ドイツ、韓国、中国などのマーケットにどんどん進出したいと考えています。旅行、小売、金融機関、テレコムなどの領域においてさらに浸透したサービスを提供していきたいですね
※G20は、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国のG7に、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、欧州連合・欧州中央銀行を加えた20カ国を指す(日本銀行のWebサイトより)
※取材は2014年11月2~5日まで開催の「Money20/20」にて