2015年4月15日18:16
Lyudiaは、タブレットやスマートフォンをレジ機能として利用するモバイルPOS(mPOS)向けに、カード決済機能端末とモバイルアプリケーションを統合したインフラサービスを、今秋より開始する予定であると発表した。
mPOSのカード決済機能については、セキュリティの規制強化に伴い、接触型ICチップを使用するEMV方式に対応したカードリーダー機器が今後必要になってくるという。また、mPOSとカードリーダー間の決済データの授受については、カードリーダーメーカーの仕様に基づき、別途アプリケーションを開発する負荷が掛かってくる。そのため、mPOSサービスを展開しようとする事業者やクレジットカード会社の多くは、高額かつ難易度の高いモバイルEMV方式対応カードリーダーが大きな障壁となり、これまで採用されてきた磁気ストライプでのカード決済と比較し、簡単に参入することが難しくなっているのが現状だ。
このような問題に応えるため、世界的な決済ソリューションプロバイダー、Ingenico Group(インジェニコ・グループ)総代理店であるLyudiaは、同社のmPOS対応カードリーダーを利用し、カードリーダーの端末管理や加盟店管理等を含めた統合的な決済インフラサービスを、mPOSプロバイダーおよびカード会社向けに提供する。
同サービスの開始当初は、Ingenico Mobile SolutionsのRP750xをカードリーダーとして提供する予定だ。RP750xは、磁気方式・EMV方式双方の方式に対応し、かつオプションで非接触ICカード決済(NFC方式:TypeA/B)対応が可能だ。また、専用アプリケーションを無償で提供し、mPOSでのカード決済がすぐに利用できる環境を用意すると同時に、電子レシートの発行や、決済処理の状況を、リアルタイムで把握できるなどの管理機能を有したバックエンドサービスを提供する。同サービスの導入費用については、端末利用料金(最長24カ月間課金)とサービス利用料金を月次定額制にて支払う方式を採用。初期コストは原則かからないように努めるという。